帰国体験記7|順天堂大学国際教養学部 3年生Fさん
カナダで知った「人と交流することの大切さ」感謝を忘れず、チャレンジを重ねていきたい
カナダから帰国後 日本の大学進学に向け受験勉強
現在、順天堂大学国際教養学部国際教養学科3年生のFさんは、高校2年生の12月から約1年半、カナダの中部・マニトバ州の州都で過ごした。現地校を卒業して日本に帰国したのは、日本の同級生が高校を卒業した4カ月後の7月で、日本の大学受験時期は約半年後に迫っていた。
Fさん「海外の大学ではなく、日本の大学に進学することにした理由は、就職活動の際にキャリア支援などのサポートを手厚く受けられるイメージがあったからです。受験先はカナダを離れる前に検討すればよかったのですが、帰国してから決めました」
受験本番までは、帰国生を対象にした塾に半年間通い、TOEIC®と小論文の対策を徹底的に行った。
Fさん「小論文の書き方について学習したことがなかったため、驚くこともありましたが、書いていく中で『楽しい』『興味深い』と感じました。受験日までにとにかく日数がなかったので、毎日夜中まで小論文や英語試験の勉強を行い、ずっと塾の先生に相談していました」
受験準備の際は、家族の協力も大きな支えになったという。
Fさん「母は私に合った大学を見つけられるよう大学の色々な情報をエクセルで一覧表にしてまとめてくれて、父は小論文の添削をしてくれました。とても助かりました」
カナダ生活後、積極的な性格に 大学では学生自治執行委員会の会長も
英語能力テストはTOEIC®以外にも様々な試験を受けていて、ギリギリまでスココアを伸ばすことを意識した。そして、順天堂大学の国際教養学部に合格。国際教養だけでなく、医療系の分野も学べるのでとても興味深いという。現在はグローバルヘルスサービス領域を軸に、幅広くコミュニケーション学や社会学、ヘルスプロモーションについて学んでいる。
Fさん「グローバルヘルスサービス領域を軸にして学びたいと思ったきっかけは、兄が他大学の薬学部に在籍していて、医療分野の話を聞く機会が多かったからです。また、医療に関係する英語も学習できます。英語のクラスはTOEFL®のスコアをもとに分かれていて、1クラス10名くらい。少人数なのでとても受けやすく、理解が進みます」
大学進学後は、講義だけでなく周りへのコミュニケーションにおいても、積極的な姿勢を心がけている。
Sさん「もともとはシャイな性格でしたが、カナダで生活をしたことで社交的に変わりました。現地の人々と積極的にコミュニケーションをとったところ、みんな優しく対応してくれて。それが新しい気付きとなり、自分の考え方が変わりました。そして大学に入ってからもいろいろな人と関わろうと意識するようになりました。今、大学で同学年の学生は240名ほどいますが、知らない人はいないぐらい、たくさんの人たちと交流しています」
大学の委員会にも意欲的に参加することで、学年を超えたつながりも大切にしている。スポーツ祭実行委員会、大学祭実行委員会、選挙管理委員会、広報委員会の4つの委員会を経験後、現在は学生自治執行委員会の会長を務めている。学生がより良い・楽しい学校生活を送るために企画を発案し、実行している。
将来の目標は英語にかかわる職業 人が喜ぶ姿を見ることが、自分の幸せ
大学で専攻しているゼミナールは、ヘルスプロモーション。個人と環境の2つの視点からのアプローチで人々の生活の資源となる「健康」を高めるWHOの戦略の1つで、この学問についての考察を深めている。
Fさん「私は、人が笑ったり喜んだりしている姿を見ることで幸せを感じます。ですから、これからも、そういう環境のなかで自分をもっとポジティブに磨いていければ嬉しいです」
現在は、グローバル人材となるために、大学で幅広く色々なことを学ぶかたわら、就職活動にも取り組んでいる。
Fさん「将来は、この大学で学んだヘルスプロモーション、英語力、第二外国語、教職課程などの知識を活かしていきたいです。カナダで生活したことで、家族をはじめ周りの人への感謝の想いを一段と持てるようになり、行動力も身に付きました。これからも、人との関わりを大切に、色々なことに挑戦していきます」
Thank you to Parents
海外で生活したことで、日本での暮らしや家族に対してとても感謝できるようになりました。大学受験の際、両親は私の考えを尊重しながら、大学一覧の作成や小論文の添削などでサポートしてくれて大変助かりました。両親や兄との会話はふだんから多く、家族みんな非常に仲が良く、助けてもらうことが多いです。いつか、何かの形でお返しができるといいなと思っています。
滞在歴
| 日本 | 0歳~16歳(高2・11月):私立中高 |
|---|---|
| カナダ・マニトバ州 | 16歳(高2・12月)~18歳(高3・6月):現地校 |
| 日本 | 19歳(4月)~、:私立大 |
取材:2025年11月現在 取材・文/本誌編集部、田中亜希









