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子供の就活、3割の親は転勤ある会社に反対(前編)

就活に対する保護者の意識調査をチェック!

日本では間もなく新年度が始まり、2022年度卒業の学生たちはいよいよ社会人として働き始めることになる。

新卒就職支援企業の最大手である株式会社マイナビ(東京都千代田区)は本年年始、「大学4年及び大学院2年以上で今年(2022年度)就職活動を終えた、もしくは活動中」の子供を持つ保護者1000名を対象に、「就職活動に対する保護者の意識調査」を実施した。

子供の就職活動について、読者の方々はどう思われているだろうか? 調査結果と似通っているだろうか? 今日と明日とで見てみよう。

【調査概要】「2022年度 就職活動に対する保護者の意識調査」

調査期間 2023年1月18・19日
調査方法 インターネット調査
調査対象 「大学4年及び大学院2年以上で今年就職活動を終えた、もしくは活動中」の子供を持つ保護者
調査機関 株式会社マイナビ(アンケートモニター提供元:株式会社クロス・マーケティング)
有効回答数 1000名

就活用語「勤務地ガチャ・配属ガチャ」が認知度上位に

本調査では、就職活動で話題になる「就活用語」を提示し、知っているものを選んでもらう質問を実施。「就活用語ランキング」は弊サイトでも2018年2020年に紹介したことがあるが、就活生が学生同士で連帯感を持って就職活動を乗り切るために使用する就活用語はユニークで、非常に興味深い。保護者たちはどんな就活用語を、どのくらいの割合で知っているのだろうか?

最多の「知っているものはない」を除くと、「お祈り」「終活」(就職活動を終えるための活動、特に入社予定先以外の企業に対して内定辞退の連絡をすること)のほか、入社後の配属先が自身の希望通りになるかを不安視する学生の心情を表す「勤務地ガチャ・配属ガチャ」が上位になった。

「勤務地ガチャ・配属ガチャ」は数年前には学生たちの間の就活用語ランキングにも入っていなかった言葉。昨年度の本調査では提示していなかった言葉ながら、今回の調査では一気に上位に食い込んだ。

【Q1】就職活動で話題になる言葉について知っているもの
(※は今年から追加/「知っているものはない」以外を表示)

子供には転勤なしで近くにいてほしい?

「子供が全国転勤のある会社に就職を希望した場合、賛成するか反対するか」を質問したところ、「反対する」と回答した割合は29.6%。就活用語「勤務地ガチャ・配属ガチャ」の認知度の高さといい、子供の勤務地が定まらないことに、一定数の保護者は懸念を抱いていることがわかる。

【Q2】子供が全国転勤のある会社に就職を希望した場合、賛成するか反対するか

明日は、調査項目の中から「就職活動や日頃のコミュニケーションを通じて、Z世代らしさを感じたエピソード」を見てみよう。

(取材・文/大友康子)