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海外就職に関する若者の意識はいかに?(前編)

「海外就職に関する意識調査」をチェック!

帰国子女の方々は「海外で就職したい」「グローバルに活躍したい」と希望する人が多いだろう。では、一般的な日本の若者は海外就職について、どのように考えているのだろうか?

第二新卒・既卒・フリーター・新卒を中心とした20代若手に特化した就業支援事業を運営する株式会社UZUZ(ウズウズ/東京都新宿区)は、20代の若者を対象に海外就職に関する意識調査を実施した。「失われた30年」と呼ばれるほど経済低迷が続き、ほかの先進諸国に比べて給料もまったく上がらない日本。メディアでは「収入倍増が狙える海外出稼ぎ」というような話題も取り上げられていることを受けて、調査を行ったという。

さて、その結果は? 今日と明日とで見ていこう。

【「海外就職に関する意識」調査概要】

調査方法 キャリア面談の予約時にアンケート実施
対象 既卒・第二新卒、新卒として就職活動中の20代男女
有効回答数 1118名(既卒者:207名、第二新卒:726名、新卒:185名)
調査実施日 2024年2月26日~4月9日

※本調査では既卒「大学卒業後、アルバイト以外の正社員や契約社員としての就業経験がない方」、第二新卒「正社員や契約社員として3年以内の就業経験がある方」、新卒「就職活動中の大学生」と定義。
※各回答結果の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある。

過半数「海外で働きたいと思わない」

「海外で働いてみたいか?」の問いに、過半数が「思わない」と回答。「思う」としたのはほぼ4人に1人の割合だった。

第二新卒・既卒・新卒で分けると、「思わない」がもっとも多かったのは第二新卒で6割近くにのぼった。

海外就職のための準備は?

今すぐにでも、将来的にでも、海外で働いてみたいと「思う」と回答した人に、海外就職のために具体的に準備していることがあるかどうかを問うと、「語学の勉強」が最多。次に「ワーキングホリデーのリサーチ」と「物価や平均給与などの情報収集」が多く、「海外転職エージェントへの登録や相談」はわずかだった。

特に先進国では日本より賃金が高いケースも多いが、一般の若者で海外就職に意欲を持つ人はあまり多くない、という結果であった。では、なぜ海外で働きたいと「思わない」のか? 逆に、働きたいと「思う」人は、なぜそう思うのか? 明日はそのあたりを見てみよう。

(取材・文/大友康子)