学歴はキャリアに影響するか?
採用活動時に大学名だけで足切りをするという「学歴フィルター」。その存在を公言する企業は皆無だが、果たして実際のところはどうだろう。そして、実際に現在働く人々は「学歴とキャリア」について、どんな実感を抱いているのだろう?
キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営する株式会社ライボ(東京都渋谷区)は現在職を持つ社会人を対象に、学歴とキャリアの関係有無や学歴社会への賛否などについて、意識調査を実施した。
今日と明日とで詳しく見ていこう。
【「2024年 学歴とキャリアの実態調査」概要】
調査対象者 | 現在職を持つすべての社会人 JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者 |
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調査条件 | 全国 / 男女 / 20~50代 |
調査期間 | 2024年1月24~29日 |
有効回答数 | 629人 |
調査方法 | インターネット調査 |
学歴の影響「信用やステータスが上がる」
調査参加者に学歴とキャリアの関係有無を聞くと、「関係すると思う派」が80.3%を占めた。内訳は「とても関係すると思う」21%、「関係すると思う」27.7%、「どちらかといえば関係すると思う」31.6%。
学歴はキャリアに関係すると回答した505人にその理由を聞くと、「社会的な信用やステータスが上がるから」が55.4%で最多となり、次いで「未だ学歴で判断する企業が多いから」が48.7%、「最終学歴は希望する仕事に影響するから」が36.8%と、上位3回答となった。
学歴は就活時の書類選考に影響
学歴が影響する場面を聞くと、「就活時」が83%を占めた。内訳は「断然就活時」37.4%、「就活時」25.9%、「どちらかといえば就活時」19.7%。回答者に実際に影響した場面を具体的に聞くと、「書類選考時」が62.2%で最多となり、次いで「面接時」が24.2%、「入社後」が22.4%と、上位3回答となった。
他人の学歴を意識する、相手は同僚
他人の学歴を意識するかを聞くと、「意識する派」が53.2%で過半数を占めた。内訳は「とても意識する」7.2%、「意識する」17.2%、「どちらかといえば意識する」28.8%。意識すると回答した335人に意識する相手を聞くと、「同僚」が71%で最多となり、次いで「上司」が55.2%、「部下」が49.9%と、上位3回答となった。
仕事のできる同僚がいると、「あいつは○○大学出身だからな」などと意識してしまう、そんな様子が思い浮かんでしまう調査結果だ。明日もこの続きを見ていこう。
(取材・文/大友康子)