子どもの将来の夢、どんなことでも応援できる?
人にはそれぞれ自分の道を自分の考えで歩んでいく権利がある。もちろん、我が子もそうだ。親として、我が子が思い描く夢を応援し、幸せな人生を歩んでほしいと願わない人はいないだろう。しかし、我が子の夢が、無鉄砲と思えるものだったら? 突拍子もないものだったら? 幸せが得られそうもないと親の自分からは思わざるをえないものだったら? 果たして、あなたは我が子の夢を初めから手離しで応援することはできるだろうか?
インターネットリサーチを行う「日本トレンドリサーチ」(株式会社NEXER運営)は、新型出生前診断を行う「青山ラジュボークリニック」と共同で、「子どもがなりたいと言ったら反対する職業」についてのアンケートを行った。
その結果を今日と明日とで見ていこう。
【「子どもがなりたいと言ったら反対する職業に関するアンケート」調査概要】
調査期間 | 2023年11月24日~12月7日 |
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集計対象 | 現在高校生以下の子どもがいる全国の男女 |
有効回答 | 260人 |
調査方法 | インターネット |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある。
子ども「将来の夢」、YouTuberが1位
まず、「子どもが将来の夢やなりたいものがあると言ったことがあるか」を問うと、66.2%が「ある」と答えた。そして、「子どもが一度でもなりたいといったことがある職業」をすべて選んでもらったのが下記のグラフ。
「YouTuber(動画配信者)」21.5%が第1位。さらに「プロスポーツ選手」が16.3%、「漫画家・イラストレーター・アニメーター」が12.8%と続いた。
「子どもの将来の夢がどんなことでも応援しようと思う」88.1%
続いて自分の子どもに「将来の夢」や「なりたいもの」が見つかった場合、どんなものでも応援しようと思うか尋ねたところ、88.1%の保護者が「応援しようと思う」と回答した。
「子どもの将来の夢がどんなことでも応援しようと思う」その理由は?
「子どもの将来の夢がどんなことでも応援しようと思う」、その理由を尋ねると、下記のような声が集まった。
- 何か目標を決め、それを実現しようとする過程で結果はどうあれ、子どもは成長すると考えるから(40代・女性)
- 子どもが夢を持つことは大事、それを応援するのは親としての義務(50代・男性)
- 子どもの人生なので道徳的に反していなければ反対は出来ない(50代・女性)
- 何でも打ち込むことができるものがあるのは良いことだと思うから(60代・男性)
- 子どもの将来の夢は勉強を頑張る最大のモチベーションだから(40代・女性)
- そうするべきだと思う。たとえ無理難題だとしても、人生に無駄にはならないと思うから。目標なくだらだら過ごすほうが無駄なことが多いと思う(40代・男性)
- 夢、なりたい物を自分で見つけられたことをまず喜びたいから(40代・女性)
筆者も本当は「どんなことでも応援するべきだ」と思うが、厳然とその姿勢を貫けているかどうかは少々怪しく、耳が痛い。
では、「子どもの将来の夢がどんなことでも、応援しようとは思えない」人は、その理由は何なのか? 明日はその点や、「なりたいと言っても応援できない職業」について、見ていくことにしよう。
(取材・文/大友康子)