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定額受け放題! 話題の習い事サブスクリプション、その魅力を探る(前編)

自宅にいながらさまざまな習い事を回数無制限で受けられるサブスクリプション方式(月額固定)の教育サービス「スタコレ(Study Collect)」が話題を呼んでいる。

勉強系からダンス系、アート系までさまざまな習い事が受け放題!

スタコレの前身にあたる「Paby Online」のサービスが始まったのは、全国に新型コロナウイルス緊急事態宣言が発令された2020年4月。1カ所でさまざまな内容のレッスンが受けられる複合型の習い事スクール「Paby College」が、「一斉休校中の子どもたちのために」とzoom(ビデオ会議システム)を利用したオンラインレッスンを無料で配信したのが始まりだ。

元々Paby Collegeの教室では、勉強だけでなくダンスやバレエ、ピアノ、英会話、絵画、そろばん、書道など、多岐に渡るレッスンを展開。こうした実績や強みを生かし、スタコレのオンライン上でもさまざまなジャンルのレッスンを配信している。当初はPaby Collegeの生徒を中心にサービスを提供していたが、評判は瞬く間に全国へ。反響の大きさから一斉休校後は「Study Collect」に名称を改め、有料のサブスクリプションサービスとして本格的に始動した。有料サービスに切り替えた後も多くの生徒が受講を継続し、開始から1年以上が経った現在もさらに生徒数を伸ばし続けている。

スタコレの料金は、ベーシックプラン(6,600円・税込/月)とプレミアムプラン(13,200円・税込/月)の2体系。ベーシックプランでは、勉強系、ダンス・バレエ、英会話、そろばん・書道、自習室の各チャンネルが無制限で受けられるが、人気は、ハイレベル学習や絵画、英検などの資格対策、ワークショップなどを含む全チャンネルが受けられるプレミアムプランだそう。現在、約8割の生徒がこのプレミアムプランを受講している。

CEOの米倉久曜さんによると、全体の約1割が毎日何かしらのレッスンを受講。「7割の生徒さんが、リアルの習い事の副教材として週に2~3日受けたい講座をまとめて受講しています。残りの生徒さんは、週に1~2回(3~4コマ程度)、決まった講座を必ず受講しているといった感じですね」

全国各地、海外で活躍するハイレベルな講師陣

注目度が高いのにも関わらず、なかなか習い事のサブスクリプションサービスが世に増えていかない状況について、米倉さんは「さまざまなジャンルの専門講師を確保する難しさがあると思います」と分析する。さらに、講師陣がモチベーション高く働けるチームづくりもまた参入の大きなハードルになっているようだ。やはり、Paby Collegeで培った複合型習い事スクールのノウハウがスタコレのオンラインレッスンには多分に生かされている。

Study Collectに登録されている約70名の講師陣は、採用率8%以下の関門をくぐり抜けた精鋭たち。全国各地や海外で活躍する優秀な講師から直接学べることも、受講する場所を選ばないオンラインレッスンならではの特権といえるだろう。さまざまなジャンルの習い事を展開しているため、「他分野をクロスして学ばせたい」「子どもの適正を見極めたい」といった方にもおすすめ。月謝不要、毎回レッスンを予約する仕組みのマンツーマンレッスンも数多く用意されているため、スポット利用で苦手克服や試験対策などに役立ててみるのもいいかもしれない。

(取材・文/松井さおり)

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