高校の帰国生入試での併願校の選び方
一般入試より注意点の多い帰国生入試ですが、併願校選びにはよりいっそうの注意が必要です。そこで、帰国生教育の専門家に「帰国生入試での、賢い併願校の選び方」を伺いました。
第一志望と科目を揃え注意点を抑える
高校の帰国生入試の選考方法には、主に次の4つのタイプがある。
第一志望校が❶なら、併願校選択においても同じ科目構成を推奨する。注意すべきは、❶と思いきや❷の場合。「受験科目は英数国でも、国語の問題中に作文や小論文があると、それに対応した勉強が必要で、一つの科目として向き合わなければなりません。表面上の科目数だけで判断せず、その中身までチェックしましょう」(大神田氏)。
2026年度入試では、中央大学附属高等学校で長文を100字で要約する問題や、慶應義塾大学湘南藤沢高等部で「筆者の立場に立って、Aさんを説得する文章を500〜600字で書く」などが出題された。
❸の場合にも注意点がある。それは、現地校やインターなどで学習してきた子どもに油断が出てきてしまうこと。
「入試では独自の構成や論理方法が求められるため、一つの科目として練習する必要があります」(大神田氏)。
4つの中で併願校として最も加えやすいのは❹を採用している学校だろう。学科試験がなく、現地の学校の成績証明書や語学資格試験のスコアなどをもとに合否が判断されるうえに、海外滞在のまま受験できるからだ。
我が子をイメージしてスケジュール管理を
併願校選びでは、スケジュール管理もとても重要。海外に住みながら受験する場合は、受験期間が長くなりすぎないようにしたい。ホテルなどでの勉強は集中しにくいことが多いからだ。受験の度に通国する方法もあるが、移動による疲労も心配だ。子どもの適性や体力に応じたきめ細かい判断が必要だろう。また、受験のために帰国して塾に通いたい場合も、そのタイミングに注意したい。
「弊校では平日の日中にも授業がありますが、一般的な塾は学校がある時間帯は開講していません。そのため、大事な直前期に十分なサポートが受けられなくなる可能性があります。受験までのシミュレーションをしつつ、帰国時期を決めてください」(大神田氏)
お話を伺った方

JOBA 教育カウンセラー
大神田 篤 氏(おおかんだ あつし)
約17年の中国駐在を経て2020年夏に帰国。JOBAにて海外生・帰国生のサポートに携わる。帰国子女入試に関する教育相談やオンライン授業などの情報は WEB https://www.joba.jp








