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読書は子どもの才能を伸ばす⁉(後編)

昨日は、株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールが実施した、「小中高生の読書に関する調査」の結果を紹介した。さっそく今日も続きを見ていこう(以下、調査結果はすべて栄光ゼミナール調べ)。

読者は語彙や知識が増える!

子どもが習慣的に読書をすることで、どのような良い影響があると思うかを聞いた。

 小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とも、最も割合が高かったのは、「語彙が増える」だった。また、「新たな知識を得ることができる」「読解力が向上する」「教養が深まる」といった項目も、多くの保護者が、読書が子どもにもたらす良い影響だと考えているようだ。

読書を好きな子どもは文章を書くのも好きな傾向に

保護者に、子どもは読書が好きだと思うかを聞いたところ、小学生保護者の79.8%、中学生保護者の70.1%、高校生保護者の67.2%が「子どもは読書が好きだと思う」「子どもはどちらかといえば読書が好きだと思う」と回答した。

 同じく、子どもは文章を書くのが好きだと思うかを聞いたところ、小学生保護者の5割弱、中学生保護者・高校生保護者の約4割が「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」と回答した。

次に、読書の好き・嫌いと、文章を書くことの好き・嫌いの関係性を調べた。「子どもは読書が好きだと思う」と回答した保護者の約6割が「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」と回答した一方、「子どもは読書が嫌いだと思う」と回答した保護者のうち「子どもは文章を書くのが好きだと思う」と回答したのはわずか1.2%、「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」と回答したのは6.1%だった。子どもが読書好きであれば、文章を書くことも好き、子どもが読書嫌いであれば、文章を書くことも嫌いであると保護者が認識している割合が高くなる傾向が明らかとなった。

一冊の本が親子の充実した時間に

以上の調査結果を経て、本調査を実施した栄光ゼミナールでは、広報担当者が以下のようにコメントを寄せてくれた。

「調査結果から、習慣的な読書は「語彙が増える」「新たな知識を得ることができる」「読解力が向上する」などの理由から、多くの保護者が良い影響があると考えており、また、読書が好きであれば、文章を書くことも好きであると認識している保護者の割合が高くなる傾向が明らかになりました。親子で本を薦めあったり、本が家庭内の会話のきっかけとなったりと、充実した家族の時間を過ごすことにもつながっているようです。」

本調査のなかで、保護者からは

「ショッピングモールなどに出掛けた際は必ず本屋さんに寄る。(中1保護者)」「家族総出で週末に図書館に行く日をつくるようにしている。(中2保護者)」「自分が読んで良かった本や、子が読んで良かった本を薦めあう。(高1保護者)」といった声や、「親子(父母娘)全員で同じ本を読み、週末の夜にその本についてお茶を飲みながら語り合っています。(中1保護者)」といった声も届いた。

秋が深まるこの季節、一冊の本を親子で手に取ってみるのもいいかもしれない。

(取材・文/小野眞由子)