留学先のパフォーマンス大会で歌って優勝
昨日の記事に続き、「英語レッスンソング」(ソフィー芸術出版株式会社)でボーカルを務める「はつみ」氏と「ぴなつ」氏(上の写真がぴなつ氏)に話を聞いた。
――海外留学時のこともお聞かせください。はつみさんはYouTubeのプロフィール欄に「アメリカの留学先の高校にて、2000人規模のパフォーマンス大会で日本人であるにも関わらずグランプリを受賞」と記載されていますが、これはどういうイベントだったのですか?
はつみ:ジョージア州の公立高校に留学したのですが、大規模な学校で留学生は私とタイ人の女の子の2人だけでした。その高校で「タレントショー」という催しがあり、ダンスや歌や楽器などを披露する子たちが大勢いたのですが、私もタイ人の女の子と一緒にギターと歌で出場しました。プロの大会ではないけれど周りがほとんどネイティブの中で優勝できたことが大きな自信になりました。留学した理由はよく覚えていませんが、異文化に興味があったのはたしかです。その時点では英語はほとんど話せませんでしたが、1年間いればしゃべれるようになるんだな、と思いました。
――ぴなつさんはどちらに留学されていたのですか?
ぴなつ:高一の夏から1年間、アリゾナ州フェニックスの公立高校に通いました。小6の時に英語をまったく話せないのに日本で開催していた国際キャンプに4週間参加したんです。話せないながらも海外の子どもたちと打ち解けて、別れるときは折り鶴を渡して泣いたりして。そのキャンプを経て、それまで自分が見てきた世界がいかに小さいかを感じていたことと、洋楽が好きだったので、自然の流れで留学を決めました。
誇りをもって日本の大学へ進学
――海外の大学へ進学しようとは思わなかったのですか?
はつみ:はい。高校での留学は海外の文化を知るための交換留学でしたが、大学では英語を話せるのは当たり前で勉学のために留学するのが大きな目的だと思います。私自身は、勉学より異文化に興味があるので、海外の大学へ、という考えはありませんでした。
ぴなつ:アメリカ留学を経て思ったことは、日本の理数系の教育は進んでいるということです。僕は数学が好きなので、誇りをもって日本の大学を選びました。
「食べていけるようになりたい」「自己表現の形」
――お二人とも海外留学を経て幅広い視野を持ちながら、幼少期から好きなことを現在も続けて活動の幅を広げていらしゃいます。好きなことを続けるということは簡単なようで難しくもありますが、心がけていることがあれば教えてください。
はつみ:私が音楽を辞めない理由は、それで食べていけるようになりたいから。アカペラグループに入り、SNSで発信を続けてきて、少しずつ形になってきたという状況です。実は小学生の頃は演技をするのが夢で、児童劇団に入っていました。中学校で吹奏楽部に入ってから劇団に行けなくなったので諦めましが、今度は歌と芝居を一緒にやるミュージカルをやりたいと思いました。ただ、なかなか踏み出せませんでした。そこで、まず歌を先にやろうと思い、多くの人に聴いてもらえるように活動しています。いずれ演技もできたらと思っています。
ぴなつ:今は大学院で研究をしていますが、趣味として音楽は続けると思います。僕自身の自己表現の形として音楽があるので、楽しくできるように環境を整えていきたいですね。続けるコツは、どのような環境でも、好きという気持ちを大切に持ち続けることだと思います。
幼少期から英語の歌を聴いて楽しんでほしい
――最後に、「英語レッスンソング」を聴く子どもたちにメッセージをお願いいたします。
はつみ:私も幼少期に音楽をずっと聞いていたことで音楽を好きになり、その中には英語の歌もありました。日本にいるとやはりどうしても英語を話すことに対して抵抗感があったりしますが、幼少期から英語の歌をたくさん聴くことでその抵抗感が少しでもなくなるといいなと思います。そして、これらの歌が、英語に興味がわくきっかけになれば嬉しいです。
ぴなつ:小6くらいからお風呂場で洋楽を流しながら歌っていましたが、洋楽に興味を持たなければ英語力もつかなかったと思うし、海外留学をしようとも思わなかったかもしれません。そして、もっと早い時期でそういう経験があれば、国際キャンプのときにもっとみんなと英語で話せたのかもしれません。そう考えると、幼少期のお子さんを対象にした英語レッスンソングに参加できたことはすごく嬉しく、僕にとっても価値のあることだと思います。
(取材・文/中山恵子)
●はつみ氏が所属するRabbit Catの公式チャンネル
・YouTube https://youtube.com/@rabica5
●ぴなつ氏が所属するLimerickの公式チャンネル
・YouTube https://www.youtube.com/@limerick_aca