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海外からの帰国体験記|イギリスからの帰国 iCLA(山梨学院大学国際リベラルアーツ学部)2年 T.Mさん(20歳)

T.Mさん(20歳)iCLA(山梨学院大学国際リベラルアーツ学部)2年

「将来は国連やNGOで人を助ける仕事がしたい」

T.Mさん(20歳)iCLA(山梨学院大学国際リベラルアーツ学部)2年

渡航歴

時期 場所 学校
9歳(Y4 4月)~19歳(ギャップイヤー 7月) イギリス(エセックス州) 現地校
19歳(大1 9月)~ 日本 私立大

ギャップイヤー中に日本での進学を決心

母親の母国であるイギリスで9歳から19歳までの10年間を過ごしたT.Mさん。高校卒業後はイギリスの大学への進学が決まっていたが、ギャップイヤー(休学期間)中に思い直し、日本の大学に進学する決意を固めた。

大学選びの際に最も重視したことは、授業が英語で行われているかどうか、ということ。

「日本語よりも英語を使っている時間の方が長かったので、大学レベルの勉強を日本語で学ぶのは難しい、と判断したからです。“在学中に海外留学に行ける大学”というのも、条件の1つに掲げていました」
大学選びや入試対策のために、ギャップイヤーの1年間をじっくり費やした。情報源はインターネット。面接もネット電話で行ったので、帰国することなく入学手続きまで済ませることができたそうだ。

「面接では、どんな質問がきても答えられるよう、いろいろな場面を想定してたくさん練習しました。本番では、『将来どんなことをしてみたいか』といったことなどを聞かれましたね」
その時に語った夢は、今も変わらない。
「国連やNGOなどで人を助けるような仕事に従事したいと思っています」

そんな国際的視野を持つ彼にイギリスのEU離脱についての意見を問うと、興奮気味にこんな答えが返ってきた。
「国際的なつながりを絶つなんてありえません。生まれ故郷である日本に愛着を持ちながらも、僕にはイギリス人としてのアイデンティティが染みついています。その国が、世界から孤立する姿は見たくありません」

世界中の文化を学べる恵まれたキャンパスライフ

T.Mさんが通う『iCLA』の授業はほぼ英語で行われており、1年生全員に入寮義務がある。学生たちが暮らす寮でも、英語での会話が中心だ。

そのため、英語環境で育ったT.Mさんにとっては、ストレスなく勉強に集中できる毎日だという。好きな授業は、政治学と歴史、心理学。書道など日本文化を学ぶ授業もあり、毎回楽しみにしている。

「授業がおもしろいのはもちろんなのですが、世界中から来ている仲間たちから、いろいろな国の文化について学べ、広い視野を身に付けられるところが、この学校の一番の魅力だと思います」
勉強の合間を縫っては、社会人が集まる野球チームの練習にも参加している。

「野球も好きですが、それ以上に、『世代を超えた方々とのお話は勉強になる』という理由で参加しています。様々な価値観に触れる姿勢を大切にしているのは、先ほどお伝えしたとおり、『国際的な舞台で働きたい』という夢があるからです。その時のために、今から可能な限り視野を広げておきたいんです」

想い出

高校生の頃、イギリスの母校の前で野球部の友人と撮った一枚。

高校生の頃、イギリスの母校の前で野球部の友人と撮った一枚。

「イギリスに住んでいた頃の友人たちとは、SNSを通じてや、イギリスに一時帰国した時に会うなどして、今も付き合いが続いています」

親への感謝

帰国前 帰国後
「やりたい」と言ったことに対して、「考え直した方がいいんじゃない?」と言われたことがないんですよ。「自分がやりたいことを頑張ればいいよ」と、日本への進学についても尊重、応援してくれたことに感謝しています。 イギリスと日本とで離れていますが、TV電話で話をすることはしょっちゅう。同じ部屋にいるんじゃないかというぐらい、つながっている感覚はありますね。離れていても、ずっと応援してくれるのでとても心強いです。