昨日は、株式会社公文教育研究会が行った「子どもの学びに関するアンケート調査」をチェック。約8割の親が子どもの質問に答えられなかったことがあり、質問内容は「生活の中の疑問について」が一番多いことが分かった。「勉強」についての疑問も半数を超えた。
本日はその勉強について、「意義を伝えられているかどうか?」などを見ていこう。
「勉強する意義を伝えられている」親はわずか約1割
「勉強する意義」を伝えられているかについて聞くと、「そう思う」と答えた親はわずか13.0%と非常に少なく、その意義を子どもに明確に伝えられないことに約9割の親が悩んでいるようだ。大人にとって、子どもの視点で「勉強の意義」を考えて伝えることは非常に難しいのかもしれない。
「どうして勉強するの?」約6割の親が答えられない
具体的に「AIがなんでも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるのか?」という質問について親に回答を求めると、60.3%の親が答えられないという結果に。
また、「翻訳機があるのに、どうして外国語を勉強する必要があるのか?」という問いにも60.8%の親が答えられないと回答した。多くの親が子どもからの学びの質問に対し、「答えられる自信がない」「答えることができない」「分からない」と感じているようだ。
子どもの疑問に「実は自分も疑問に思う」親は7割以上
答えられなかった質問も多い中で、「実は自分も疑問に思っている」と答えた親は全体の72%にのぼり、質問との向き合い方の難しさが伺えた。
株式会社公文教育研究会は、そんな親を悩ませる子どもたちの疑問を「まなびの難問」と位置づけ、KUMONの先生たちが回答にチャレンジ。その回答を特設サイト「まなびのすすめ」で公開している。
(取材・文/大友康子)