小1~小4の質問に、親はタジタジ??
「AIがなんでも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるの?」
「翻訳機があるのに、どうして外国語を勉強する必要があるの?」
例えば子どもからそんな質問をされたら、きちんと答えられるだろうか?
株式会社公文教育研究会は「子どもの学びに関するアンケート調査」を行い、その結果を9月17日に発表した。約8割の親が「子どもの質問に答えられなかったことがある」と回答したという。子どもの発想から生まれる多種多様な質問に対し、どんな答えを用意する必要があるのか、親も悩んでいるようだ。
今日と明日とで詳しく見てみよう。
【「子どもの学びに関するアンケート」調査概要】
調査内容 | 子どもの疑問と教育に関する意識調査 |
---|---|
調査対象者 | 小学1~4年生の子を持つ、25~55歳の男女 |
調査数 | 400人 |
調査期間 | 2024年5月 |
調査方法 | インターネット |
8割の親が子どもの質問に答えられない経験あり
子どもの質問に答えられなかったことがあるかどうかを問うと、81.3%の親が子どもからの質問に「答えられなかったことがある」と回答。多くの親が一筋縄ではいかない子どもからの質問に、明確な答えを返せなかった経験を持っていることが分かった。
子どもの多様な質問に四苦八苦
どんな質問に答えられなかったのかを問うと、「生活の中の疑問について」が一番多く、84.8%という結果に。「社会や自然の仕組みについて」が次いで、55%。具体的な例を尋ねると、「なぜ雨が降るときと降らないときがあるのか?」「世の中のお金は全部でいくらあるの?」「ロケットはどうして宇宙に行って地球に帰ってこられるのか?」といった質問が挙げられた。
宿題の質問や学校の授業に関する質問といった、「勉強」についての疑問も52.3%と、半数を超える結果に。とりわけ、小学3・4年生頃から勉強についての質問をされると答えた親が60%を超えている。それは、年齢が上がるにつれて学習の難易度が上がり、勉強についての疑問が増えていくため、と言えるのかもしれない。
明日はその勉強について、「意義を伝えられているかどうか?」などの結果を見ていこう。
(取材・文/大友康子)