ユーザビリティの高い私立大学サイトはどこ?
昨日はECマーケティング株式会社(東京都港区)が作成した「大学サイトユーザビリティランキング(国公立大学編)」をチェック。受験生が必要とすることを想定したコンテンツが充実している愛媛大学のサイトが1位、どこに何があるか把握するのが困難な東京大学のサイトがワースト1位だった。
本日は私立大学編をチェックしよう。WEBサイトに対する講評は「大学サイトユーザビリティランキング(私立大学編)」発表から抜粋している。
出典:大学サイトユーザビリティランキング(私立大学編)https://ecmarketing.co.jp/contents/archives/4061_nya
ユーザビリティランキング1位「中央大学」

総合点 99.0点/100点
【講評】
ヘッダーの「対象者別メニュー」、いわゆるスマホの「ハンバーガーメニュー」、ボディ部分の「クイックリンク」を活用し、構造が複雑な大学のホームページをわかりやすくナビゲーション提供している。
また、画像や動画の素材を綺麗に見せるための技術も活用されており、キャンパスライフを想像させる表現も充実、ビジュアル中心に情報処理を行う年齢層のユーザーに対して完成度の高い表現を行っている。
加点要素がある一方で、積極的な減点要素がみつからなかったのもポイント。各大学の担当者に参照してほしいウェブサイト。
ユーザビリティランキング2位「国士舘大学」

総合点 94.6点/100点
【講評】
文字の大小(いわゆる「ジャンプ率」)を使って情報の階層構造をうまく整理し、メリハリのある表現を用いることによって、必要以上に装飾を使わずに、写真や動画の臨場感を効果的に表現することに成功している。
また、インフォグラフィックスを効果的に用いて受験生に大学の魅力をうまく伝えているホームページとして評価した。
ユーザビリティランキング3位「文教大学」

総合点 88.3点/100点
【講評】
様々なニーズを持ったユーザーそれぞれに想定されるナビゲーションをしっかりと提供している。静的なナビゲーションに加えて、前回見たページから再開できる機能や、案内チャットなども含めた動的なナビゲーションも提供している。
前述の中央大学・国士舘大学と比較しても、よりナビゲーションの充実が徹底しており、かつセンスよくまとめられている。ユーザー(特に受験生)が自分に必要な情報を見つけやすい設計になっている優れたウェブサイト。
ユーザビリティランキング(私立大学編)1~30位

30位までの全体ランキングを見ると、最下位の30位は早稲田大学。図らずも、国公立大学の最下位は東京大学だった。国公立大学・私立大学ともに日本のトップ大学のウェブサイトのユーザビリティが低いとは、少々面白い。なぜだろう?
(取材・文/大友康子)