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大学生のアルバイト調査|16.6%「SNSで怪しい求人」経験あり

闇バイトなども心配な昨今、大学生のアルバイトへの意識は?

新卒就職支援企業の最大手である株式会社マイナビ(東京都千代田区)は、大学1年生から4年生を対象とした、「大学生のアルバイト調査(2024年)」を発表した。本調査は今年で6回目となる。

闇バイトなども心配な昨今、大学生のアルバイトの実態と意識を垣間見てみよう。

【「大学生のアルバイト調査(2024年)」調査概要】

目的 大学生のアルバイトの実態と意識を明らかにすること
調査地域 全国
調査方法 インターネット調査
対象者 18~23歳の大学1~4年生
※短期大学、専門学校、大学院生は除く
回収数 就業者913サンプル、非就業者381サンプル
実施期間 2024年2月15~19日

アルバイト探しにおけるSNS活用に危険な一面

アルバイトをしている大学生は71.1%で前年より2.7pt増加。アルバイト探しの情報収集源は、「アルバイト求人アプリ(48.8%)」が最も高く、次いで「アルバイト求人サイト(48.1%)」となった。前年からは、「SNS(24.3%)」が5.5pt増と最も増加した。

また、SNS経由でのアルバイトの応募経験がある割合は26.5%と、前年比4.7pt増。実際にSNS求人で働いた経験があったのは24.6%と前年比5.5pt増で、SNS経由でのアルバイト探しが浸透しつつある様子がうかがえる。

一方、SNSで怪しいと思われる求人の勧誘を受けた割合は16.6%と、6人に1人程度となり、SNSの危険な一面が見える結果となった。【図1、2、3、4】

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

アルバイト選びに親の関与がある割合は60%

アルバイト選びの際に親の関与がある割合は60%で、前年より3.6pt増加した。関わり方は「アルバイト先を決めるときに親の意見を参考にした」が61.6%と最も高く、次いで「アルバイト許可証を発行するために親の許可をもらった」が29.7%となった。

また、SNS経由でアルバイトを探す経験の有無別に見ると、ある人はない人より、「アルバイト先を決定する際に親の関与がある」割合が高く65.5%で8.2pt上回った。

SNSやインターネット上で募集される、高額報酬をうたった危険な仕事、いわゆる「闇バイト」に学生自身も知らないうちに加担してしまうことが社会的な問題となるなかで、SNSでアルバイト探しをする人は、事前に親へ相談する人が増えていることが推察される。【図5、6】

【図5】

【図6】

明日も調査結果の続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)