小学生が選ぶ「総理大臣になってほしい女性」1位は?

小学生の視点から見た2025年の世相や生活、心情

2026年になってもうひと月、前向きに今年を過ごしていきたいところではありますが、本日は小学生が2025年を振り返った面白いランキングをご紹介したいと思います。

株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)が提供する通信教育講座「進研ゼミ 小学講座」は、2025年の出来事や流行に関する小学生の意識調査を実施。各ランキングからは、小学生の視点から見た2025年の世相や、小学生の生活や心情が伝わってきます。

【<第6回「進研ゼミ 小学講座」小学生総決算ランキング2025>概要】
対象:「進研ゼミ 小学講座」の会員
実施時期:2025年11月1~24日
回答数:1万7507人(女子1万879人、男子5293人、性別無回答・その他1335人)

小学生が最も印象に残ったニュースは「初の女性総理誕生」

今年もっとも印象的だったニュース第1位は「初の女性総理大臣誕生」でした。続いて全国的な熊の出没、10月に閉幕した大阪・関西万博があがっています。その後も、米不足やトランプ大統領の関税や来日に関してなど、ほぼ大人が印象的だったと思うニュースと同様でしょう。

小学生も世の中の動きにきちんと関心をもっているのだと、感心します。

総理大臣になってほしい女性1位は「お母さん」

2025年、初の女性総理大臣誕生にちなんで「総理大臣になってほしい女性」を聞いたところ、「お母さん」が堂々の第1位。かわいらしい回答ですし、小学生にとって母親の存在はそれだけ大きいのだな、と実感させられます。筆者自身は子どもはもう成人していますが、絶対的に母親を頼りにしてくれている赤ちゃん時代はもちろん、小学生時代もまだまだ母親の存在はとても大きく、親子にとって大事な幸せな時期だったのだなと郷愁を感じます。

他にはなかなか思い浮かぶ人もいないようで、2位は「該当なし」。3位は身近なところで「友だち」。そして、現職の高市早苗総理大臣が4位に入りました。小学生も多くが高市総理に期待しているようです。

小学生の流行語はSNSの影響大

流行語ランキングはSNSをあまり利用しない保護者世代は分からない言葉もあるかもしれません。

1位の「エッホエッホ」は、オランダの写真家ハニー・へーレさんが投稿したメンフクロウのヒナが草むらを懸命に走る姿の写真に、Xユーザーのうお座氏が「エッホエッホ」という擬音を添えてツイート。さらにマルチアーチストのうたじまい氏が2025年3月1日「エッホエッホのうた(エッホエッホ豆知識)」を作詞・作曲し、TikTokで公開。同3月28日時点で再生回数1360万回を記録するなど、爆発的な広がりを見せました。『現代用語の基礎知識』(自由国民社発行)が選出する2025年の「新語・流行語大賞」にもノミネートされています。小学生たちは走るときや何かを伝えたいときに「エッホエッホ」を使用しているようです。

2位は同意・共感を表す言葉の「それな」。

3位の称賛表現「イイじゃん/今日ビジュイイじゃん」はボーイズグループ・M!LK(ミルク)の楽曲リリースがきっかけで広く使われるようになりました。「洋服や髪型が似合っているとき」に使うことが多いようです。

4位の「開示だな」はユーチューバーのヒカキン氏がライブ配信で、いたずらした視聴者に対し、冗談交じりで発信者情報開示を匂わせた発言が由来だそう。小学生はふざけて失敗したときや嫌なことを言われたときに、軽いツッコミとして使っているようです。

5位の「草・w」はネットスラングで、「w」は笑いや面白さを表現。主に関西などで「つらい・苦しい」などの意味で使われる「しんどい」と組み合わせて、「しんどw」と使用されると、逆に「面白すぎてヤバイ」といったポジティブな意味になるそうです。「www」が草の連なりのように見えることから、草も「笑える」「面白い」といった意味で使われています。

小学生の流行語もSNSの影響を強く受けていることがよく分かります。

子どもたちが「社会に関心を持つ気持ち」を大切に

ニュースに関心を持つ小学生、お母さんの存在が大きい小学生、SNSの影響を強く受けている小学生の姿に喜んだり、考えさせられたりしますね。

ランキングを総括してベネッセコーポレーション小学講座責任者・水上宙士(みずかみ・ひろし)氏は次のように述べます。

「2025年は、『総裁選』『初の女性総理大臣誕生』など政治のニュースへの関心が高まりました。また、『相次ぐ熊の出没』『大阪・関西万博』など、様々な分野に話題が及ぶ1年でした。そのような世の中の出来事に対して、自分なりに受け止め、考え、同じ時を過ごす身近な人を大切に思いながら、日々を過ごしている様子が伝わってきました。

例えば、今回紹介したランキング以外でも、『大人に言いたいことや物申したいこと』として『戦争をやめてほしい』という平和を強く望む様子や、『女の人は政治家になれないという考えをやめて』など、子どもにもジェンダー平等の感度の高さを感じられる発言がありました。こういった声からも、子どもたちが『社会に関心を持つ気持ち』『世の中をよくしようとする気持ち』などを大切にしながら、今を楽しむ姿が調査結果から感じられます。

『進研ゼミ 小学講座』は小学生の意識の変化に寄り添いながら、一人ひとりの学力・学習意欲の向上をサポートして『勉強が好きになる!』という気持ちを育てるため今後も支援してまいります」

(取材・文/大友康子)