文部科学省が、令和2年度の「全国学力・学習状況調査」を4月16日(木)に実施することを発表した。
通称「学力テスト」とも呼ばれている今回の調査は、平成19年度から文部科学省が実施しているもの。「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析して教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること」を目的としていて、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てたり、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する目的も兼ね備えている。
調査対象は国・公・私立学校の小学6年生と中学3年生(原則として全児童生徒)。
調査内容は「教科に関する調査」と「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」で、「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」に関しては、児童生徒に対する調査(学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する調査)と学校に対する調査(指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備の状況等に関する調査)の2種類を予定している。
メインとなる「教科に関する調査」は、国語、算数・数学の2教科で実施。出題範囲は、調査する学年の全学年までに含まれる指導事項を原則としていて、出題形式は記述式の問題が一定割合で導入される。
実施時間は、国語と算数で各45分、中学校は国語と数学で各50分を予定している。
■時間割 | ||
◎小学校 | ※児童質問用紙は、2時限目終了後以降に、各学校の状況に応じて実施 | |
1時限目 | 2時限目 | |
国語(45分) | 算数(45分) | 児童質問用紙(20~40分程度) |
◎中学校 | ※児童質問用紙は、2時限目終了後以降に、各学校の状況に応じて実施 | |
1時限目 | 2時限目 | |
国語(50分) | 数学(50分) | 児童質問用紙(20~40分程度) |
調査結果は、国全体、各都道府県、地域別等に集計され、後日公表。児童生徒の学習環境や生活習慣、学校における指導や教育条件の整備状況等と学力の相関関係についても分析し公表する。詳しくは文部科学省のWebサイト内「令和2年度(2020年度)全国学力・学習状況調査リーフレット」にて掲載されている。
(取材・文/松井さおり)