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就活経験者に聞いた「大学進学に関する調査」(後編)「学業にかなり力を入れてきた」学生の4割以上が就職先満足度を「100%」と回答


就活サイト「キャリタス就活」を運営する「株式会社ディスコ」(本社:東京都文京区)が、2022年春に大学または大学院を卒業する学生を対象に、大学選びの際に着目した点や大学進学時のキャリア意識を調査。入学後の学業への取り組み姿勢や就職先企業への満足度との関連性を調べた。

調査対象は2022年3月に卒業予定の大学4年生のうち就職先企業を決定した人(理系は大学院修士課程2年生含む)822人(文系男子232人、文系女性268人、理系男子223人、理系女子99人)。キャリタス就活2022 学生モニターを対象にインターネット調査で行った(調査期間は2021年12月15日~24日)。

就職先満足度の平均値は84.0%、特に理系で高い傾向

卒業後に入社を予定している企業への満足度について尋ねる質問では、全体の4人に1人以上が「100%」と回答し(26.6%)、「90%台」と合わせると過半数が「90%以上」と回答した(計52.0%)。就職先満足度の平均値は84.0%で、大学満足度の平均値78.3%を上回った。大学満足度は「実際に大学生活を送った上での満足度」であり、就職先満足度は「今後への期待」という側面はあるものの、就職先に対して多くが満足しているようだ。特に理系で満足度が高い傾向にある。

就職先の業種や職種が大学の専攻分野と「関連性がある」と回答したのは全体の29.1%。「少しはある」を合わせると、約6割になる(計59.6%)。この指標は文理で差が大きく、理系は「関連性がある」が47.8%で、文系(17.0%)より30ポイント以上も上回った。理系は「少しはある」を合わせると8割を超え(計81.3%)、大学での学びを生かして就職先を選ぶ傾向が強いことがうかがえる。

大学進学後「学業に、かなり力を入れてきた」は19.0%

大学進学後にどのくらい学業に力を入れてきたかを尋ねたところ、「それなりに力を入れてきた(まじめに取り組んだ)」が最も多く(55.7%)、「かなり力を入れてきた」も約2割に上った。学業への取り組み姿勢別に就職先満足度を見ると、「学業にかなり力を入れてきた」と回答したグループでは、4割以上(41.7%)が就職先満足度を「100%」と回答。平均も87.6%と高水準で、学業への取り組み姿勢と就職先の満足度は相関が見られる。

(取材・文/松井さおり)