Press "Enter" to skip to content

小中高生の約2割「SNS等を通じて知らない人とやり取り」

青少年のスマホ利用に関する調査をチェック!

東京都が行った「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」から、都内の小中高生の約2割がSNS等を通じて知らない人とやり取りをした経験があることが分かった。少々心配にも感じられる結果を含んだこのアンケートについて、今日と明日とで見ていこう。

「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」概要】

調査方法 インターネットパネルを利用してのアンケート調査
調査期間 令和6年1月5日(金)~令和6年1月 19 日(金)
調査対象

調査①:都内在住の小学生・中学生・高校生の保護者2000 名
(Q1.スマートフォン等の所有について)

調査②:都内在住の小学生・中学生・高校生にスマートフォン等を持たせている保護者2000 名
(条件:Q1でスマートフォン・スマートフォン以外の携帯電話・キッズ携帯のうち、いずれか1つ以上を選択)

小中高生のスマホ等の所有状況は?

まず、調査①で子どもたちのスマートフォン等の機器の所有割合について調査。「スマートフォン」の所有割合が 61.8%で最も高く、次いで「携帯ゲーム機」が 23.7%、「タブレット型携帯端末」が 19.5%だった。「いずれも所有していない」は 18.2%。

「スマートフォン」の所有割合は学年が上がると高くなり、中学生・高校生では8割以上が所有。小学生でも、1~3年生が27.2%、4~6年生が43%所有。

また、小学1~3 年生でも「いずれも所有していない」は 39.4%と、6割以上が何らかの機器を所有していることが分かった。

Q1 あなたのお子さんに、現在所有(お子さん専用のものとして購入・譲渡したもの)させている機器を選んでください。(いくつでも)

SNSで知らない人とやり取り、学年上がると親は「わからない」

そして、調査②として、スマートフォン・スマートフォン以外の携帯電話・キッズ携帯のうち、いずれか1つ以上を持たせている保護者を対象にスマートフォンの1日の使用時間、スマートフォンで主に何をしているかなど、子どもたちのスマートフォンの利用実態を詳細に調査(詳しくは調査結果PDFを参照)。なかでも気になったのが冒頭で述べた調査結果。

子どもがSNS等を通じて知らない人とやり取りをしたことがあるかどうかを問うと、「ある」の割合が 19%、「ない」の割合が 57%、「わからない」の割合が 24.1%となった。小学生では4~6年生の14.2%よりも、1~3年生が22.6%と多かった。

また、小学生では「ない」の割合が約 70%と高いが、学年が上がるにつれて「ない」は減少し、「わからない」が増加し、親の管理が行き届かなくなる様が見て取れる。

Q10 お子さんが、SNS やインターネットを通じて知らない人とやり取りをしたことがありますか。(「いいね」等のボタンをクリックするだけのものは除く)

SNS等で知らない人に「直接会った」「顔や身体の写真・動画の送受信をした」も

知らない人とのやり取りの内容を問うと、「SNS のダイレクトメッセージやメール、LINE 等でメッセージの送受信をした」が 61.7%で最も多く、次いで「ゲームで対戦したり、チャットをした」が 37.5%、「音声通話、ビデオ通話をした」が 27.7%、となっている。

中学生、高校生では、「SNS のダイレクトメッセージやメール、LINE 等でメッセージの送受信をした」が 70%前後と特に多い。また、小学1~3 年生では「顔や身体の写真・動画の送受信をした」が 33.6%で2番目に多い。

Q11 知らない人とどのようなやり取りをしていましたか。(いくつでも)
(Q10で「ある」と回答した方に質問)

明日も調査結果の続き、特にスマートフォン使用によるトラブルについて見ていこう。

(取材・文/大友康子)