今年で32回を迎える国内最大級の科学体験イベント
子どもたちに楽しみながら科学の素晴らしさを体験してもらうためのイベント「青少年のための科学の祭典2024全国大会」が7月27日(土)、28日(日)に東京都の科学技術館1階イベントホールにて開催される。※トップ写真は、2023年度の本祭典の様子。「水面の下にも波がある!?」個人出展
国内最大級の科学体験イベントで、入場料は無料。小学校から大学までの先生など選りすぐりの実験名人や研究所・企業などの人々を講師とした、多彩な実験・工作・観察など60種類の出展が一堂に会する。
1992年に初めて開催された本祭典は、今年で32回を迎える。「青少年のための科学の祭典」事務局の担当者によると、「理科実験や工作の実体験を通して、青少年の科学の不思議やものづくりの楽しさへの興味・関心を増進させることを目的に開始しました。1992年に、東京都の科学技術館、愛知県の名古屋市科学館、大阪府のツイン21MIDタワーの3ヵ所で開催し、回を重ねるごとに開催地域が増えていきました。2024年度は全国50ヵ所以上での開催を予定しています」という。
出展は60件、幼児向けの体験ブースも
今年の出展数は計60件で、内訳は、個人・団体等出展52件と2ステージ、第67回日本学生科学賞中央最終審査出場校の中から中学生・高校生6件。
個人出展には、「シャカシャカすると色が変わる液体 ―液体信号―」「火薬を使わない 新・線香花火を作ろう」「都会のコケでミニコケテラリウムを作ろう!」「葉脈から見る植物図鑑」などがあり、団体出展には「飲み物に使われている色素を濾過しよう」(アドバンテック東洋株式会社)や「まるでイクラ?目薬の成分でふしぎ実験」(ロート製薬株式会社)などがある。
また、「幅広い年齢の参加者に対応するため、幼児(4歳~小2)を対象に、身近なものを材料とした実験等のプログラムを実施します」(事務局担当者)というように、「砂鉄あそび―幼児の科学体験―」(公財・日本科学技術振興財団、富山大学教育学部)と「輪ゴム遊び―幼児の科学体験―」(公財・日本科学技術振興財団、黒部市立清明中学校)の2つは、小さな子どもも参加できる体験ブースだ。
(後編)に続く。
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