【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應Vol.11 ~OB・OG編~

全12回でお送りする「帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應」。
前回の第10回では、「慶應義塾大学 現役生編」と称して、現在慶應義塾大学に通うJさんに、理工学部を選んだ理由や当時受けた帰国生入試の内容などを伺いました。

【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應
第10回: 【特集】帰国子女とその保護者目線で見る 東大・京大・早稲田・慶應Vol.10 ~慶應義塾大学 現役生編~

第11回の今回は、慶應義塾大学を卒業し現在はIT企業に勤めるYさんに、大学受験の準備期間や入学後に感じたことなどを伺いました。

慶應義塾大学

主なキャンパス三田キャンパス(東京都港区)
日吉キャンパス(神奈川県横浜市)
矢上キャンパス(神奈川県横浜市)
信濃町キャンパス(東京都新宿区)
湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)
芝共立キャンパス(東京都港区)
学部総学生数(2025年)28,839人
男女比率概算男性約64%、女性約36%
志願者数(2025年)*140,132人
学部数(2025年)10学部
(文学部、経済学部、法学部、商学部、 医学部、理工学部、総合政策学部、 環境情報学部、看護医療学部、薬学部)

行動経済学での学びは
今の職場でも確実に活かされている

小6から中3までの多感な時期をアメリカの現地校で過ごし、多様な価値観を受容する心や主体性、高い語学力などを得たHさん。帰国後には帰国生入試で東京学芸大学附属高等学校に入り、その後、かつて慶應義塾大学に通っていた父親の影響で興味を持った同大学の経済学部へ進学。2025年3月に卒業し、春からIT企業に勤務している。 Hさんは大学受験の準備期間は苦労が多かったと振り返る。

「受験準備期間がちょうどコロナ禍と重なってしまったのです。高3の春から夏まで高校が休校になり、自宅で受験勉強をすることに。わからないことを教えてくれる先生も、切磋琢磨する仲間もそばにいないのは寂しいものでした。私が受けた一般入試の内容は英語と数学と小論文。東進ハイスクールを利用してサポートしてもらいました」(Hさん)。

無事に大学へ入学して、まず感じたのは「学生数や学部数が本当に多い」ということだったという。

「マンモス大学と言われるだけあって、学内は多様性に満ちていました。海外経験がある人や留学生、様々なバックグラウンドを持った学生も多かったです。内部生も多く、なかには幼稚園から通っていた学生も。全体的には世渡り上手な人が多い印象で、賢く生きることの重要性を学ばせてもらった気がします。卒業してからは同じ大学のOB・OGと出会いやすく、何となく心強さを覚えます」(Hさん)。

現在、IT企業でマーケティングプロモーションの仕事をしているHさん。大学時代の行動経済学ゼミでの学びが役立っているという。

「現代で必要なリーダーシップはいわゆるトップダウン型ではなく、周りの意見に耳を傾け、周りを巻き込みながらグループを引っ張っていく“サーバントリーダーシップ”というものだと学びました。こうしたことをはじめ、行動経済学で得た知識は今のマーケティングプロモーション関係の仕事でも活かされています。押しつけではなく、どうやって消費者の心をつかむ販売戦略を導き出すか。日々、行動経済学に裏づけされた消費者心理と対峙しています」(Hさん)。

活躍を嬉しく思うOB・OG仲間

怪物級の体力を持っていた 経済学部のMさん

「アルバイト、就活、大学の課題をそつなくこなし、ときには1日で3授業、2社の面接、4時間のアルバイトをやってのけていたのが友人のMさん。大手不動産会社へ入社した今も、その怪物級の体力を活かして仕事を次から次へとさばいている様子。怪物級の体力=怪物級のバイタリティだとしみじみ感じます」(Hさん)。

お話を伺った方

現役生:Y・Hさん(2025年卒業)
アメリカの現地校に小6から中3まで通った。帰国後は東京学芸大学附属高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部を卒業。大学在学中は行動経済学ゼミに属した。また長期インターンシップでオンライン家庭教師 EDUBALの仕事を経験した。現在はIT企業に勤務。マーケティングプロモーション関係の仕事をしている。

※1・・・文部科学省「令和7年度国公立大学入学者選抜確定志願状況」(2025年度) ※3・・・大学通信「大学ごとの主な就職先」(2024年。大学により一部の学部・研究科を含まない場合がある。就職先名称は原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。