寮にはどんな物を送っていたの?仕送り金額はいくら?
我が子を入寮させていた保護者の方々に、仕送りの経験談を語ってもらいました。
Aさん
息子 中1の4月~中1の3月まで日本の学校の寮に入寮。両親の滞在先インド。
Bさん
娘 高1の4月~高3の3月まで日本の学校の寮に入寮。両親の滞在先ベルギー。
Cさん
息子 高1の3月~高3の2月まで日本の学校の寮に入寮。両親の滞在先タイ。
Dさん
娘 高1の4月~高3の3月まで日本の学校の寮に入寮。途中、両親が台中から帰国。
Eさん
娘 中3の1月~中3の3月まで塾の寮に入寮。両親の滞在先モザンビーク。
荷物を送っていた頻度とその内容は?
定期的には送らず。売店で買う飲み物や菓子類の費用がかさんでいたので、約3カ月に一度、ネット注文で現物を寮に送付していました。
自分で買ってもらうか、ネット注文で直接寮に届くようにしていました。衣類が「買い物かご」に好みの物を入れてもらい、親が決済。
3カ月に1度、昼食や夜食用のカップ麺やお菓子などを送っていました。海外にいたのでネットで注文し、寮に直接届けてもらいました。
現地のお菓子や雑貨などを3カ月に一度、海外から送っていました。日本国内にいる祖父母からは煎餅などの菓子類を送ってもらいました。
入寮期間が3カ月と短かったため、物資の仕送りはしていませんが、冬服があまりなかったのでまとめ買いして入寮時に持たせました。
仕送りにおすすめの物は?
高校生なら自分で買い物に行けるので、必要なものを相談して相応の額を送金するのがいいと思います。ちなみに中学生や外出が難しい環境の場合は、ネット注文で送付するのがおすすめ。
保護者が海外にいる帰国生がほかにもいたので、それぞれの国で食べていたお菓子をみんなで食べると盛り上がったそうです。うちは娘だったので、かわいい寝具も喜んでもらえました。
何か特別なものを送っていたということはありません。ポテトチップスをはじめとするお菓子類やユニクロなどの洋服類は、喜んでくれていたようです。
キシリトールのガムやグミは勉強中の眠気覚ましにとても重宝したそうです。部活動の朝練がある場合や朝が弱いお子さんの寝坊対策には、振動式の目覚まし時計がおすすめです。
子どもが喜んでくれた物は何?
息子が気に入ってよく飲んでいた炭酸水は、学校内の売店で取り扱っていなかったので、インターネットで購入して送ってみたところ、とても喜んでもらえました。
入寮当時は各部屋のインターネット接続が有線だったので、Wi-Fiルータを買って送ったら感謝してもらえました。スマホもWi-Fiにつないで利用できなので便利だったとか。
誕生日がある月に、現物ではなく現金を贈ったら喜ばれました。衣類は好みがあるので、本人に選ばせた方が無難。親の好みで送ったら、全く着てくれなかったことも……。
台中から送ったものはすべて喜んでくれました。日本では購入できないし、長く暮らしていたので懐かしかったのだと思います。友人に配れるので、大量のお菓子は特に好評!
仕送り金額の内訳イメージは?
食費は学校経由で親の口座から引き落とされていたので、それ以外の交通費や臨時出費の分を都度、必要に応じて送金していました。
学校のある日と土曜の昼食代として使っていました。毎週7,000円ずつおろしていたので、1日1,000円程度で生活していたようです。
主に昼食代。1日600円程度を想定していました。必要に応じて食料もネットで送っていたので、特に不満はなかったようです。
食事は寮で全食提供されていたので、主に洋服や書籍、文房具などの購入代として。友だちとの飲食代や娯楽費なども含まれていたと思います。
寮では昼食が出なかったので、主に昼食代として。あとは、何か急に物入りになったときのための予備費として渡していました。
お金を送っていた頻度とその金額は?
インターネットバンキングで不定期に送金。銀行口座には常に1万円程度ある状態を保っていました。金額は本人と相談して決めました。
数か月に一度、インターネットバンキングで必要な額を送金していました。残額が10万円を下回らないようにしていました。
毎月、インターネットバンキングで送金。金銭感覚を養いたかったので、金額は遊び歩けないギリギリの額(2万5,000円)に設定していました。
送金は不定期。娘に使途の内訳を提示させ、その都度まとまった金額を送金していました。送金ツールはインターネットバンキングでした。
入寮期間が3カ月間と限定的だったため、郵便局の口座に10万円ほど入金しておきました。追加の送金は必要ありませんでした。
事前に決めていた額以外の臨時金の仕送りが必要になったことはある?
中学校ではサッカー部に入部したので、備品(ユニフォームなど)の購入費(約4万円)や遠征費(年10回ほど)のために臨時で送金しました。ほかにもケガをした時の通院費やインフルエンザに罹患した時に祖父母のもとで療養したので、診察代に加えて、新幹線代などがかかりました。
所属していた弦楽部の部費が年間2万円ほどで、ほかにもコーチ代などがちょこちょこ発生していました。夏休みの合宿時には毎年4~5万円を送金。楽器は高額なので、事前にリサーチしておき、親の一時帰国のタイミングで一緒に楽器店に行って購入しました。
毎月の送金額は2万5,000円とギリギリの設定でしたが、友だちとテーマパークに遊びにいく時や洋服代、美容院代などは、必要に応じて送金していたので不自由は感じていなかったようです。本人からも「お金の大切さを知るいい機会になった」と、後になって言われました。
大学受験にかかる費用などは別途送金しました。遠方の学校も受験したので、交通費や宿泊費だけでも毎回5万円ほどかかりました。ほかにも年に3回ほど親の駐在先の台中に帰省していたので、日本から台中への渡航費用を都度10万円ほど渡していました。
入寮期間が3カ月と短く、毎日の昼食代+予備費というイメージだったため、最初に入金していた10万円で事足りました。万が一、不足が生じた場合は、日本国内にいる自分の親に立て替えてもらおうと考えていましたが、結果的にそれも必要ありませんでした。
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取材・文/本誌編集部、松井さおり イラスト/モリナオミ