株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者に「小中高生の読書に関する調査」を実施し、その結果を発表した(調査期間:2024年5月11日~5月21日、回答者数:1958名、以下調査結果はすべて栄光ゼミナール調べ)。
読書を習慣的にしている子どもは小中学生で5割以上
まず、子どもは習慣的に読書をしているかを聞いたところ、小学生保護者の65.6%、中学生保護者の55.4%、高校生保護者の32.4%が、子どもは「習慣的に読書をしている」と回答した。
また、子どもが「習慣的に読書をしている」と回答した保護者に、子どもが現在どのくらいのペースで読書をしているかを聞いたところ、小学生保護者・中学生保護者は「ほぼ毎日」が最も多く、高校保護者は「ほぼ毎日」と「週に数回程度」が同じ割合だった。
習慣的に読書をしていない場合、その理由は?
子どもが「習慣的に読書をしていない」と回答した保護者にその理由を聞いた。
小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者のいずれも、最も回答が多かったのは「マンガやテレビ、ゲーム、タブレット端末利用など、他のことに興味・関心が高い」で、小中学生保護者は6割超、高校生保護者は5割超だった。また、「習い事や部活などで忙しく、読書の時間がとれない」といった回答も多かった。また、中高生保護者では、「スマートフォンを持つようになり、読書をしなくなった」という回答も4人に1人以上の割合だった。
読書をするきっかけは映画やドラマ、YouTubeなども
保護者に、子どもが本を手に取るきっかけとなっていることを聞いたところ、小学生保護者・中学生保護者では「書店や図書館、学校の図書室などで目に留まる」が最も多く、特に、小学生保護者では66.4%にのぼった。
高校生保護者では、「好きな作家やシリーズがある」「読書感想文や学校の課題図書になっている」「映画やドラマなどの原作になっている」といった回答が多かった。
また、「その他」には、「YouTubeやTikTokでおすすめされた本を読んでいる」といった回答も複数みられた。
親が読んで面白かった本を薦めるケースも
これまでに子どもに本を薦めたことがあるかを聞いたところ、全保護者の91.3%が「薦めたことがある」と回答した。
次に、子どもに「本を薦めたことがある」と回答した保護者に、どのような本を薦めたかを聞いたところ、小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者のいずれも、最も多かったのは「子どもの興味をひきそうだと思った本」だった。また、子どもの年齢が上がるにつれて「保護者が読んで面白いと思った本」を子どもに薦めていることが分かった。
明日も引き続き、この調査結果の続きを見ていこう。
(取材・文/小野眞由子)