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コロナ禍3年間の就職人気ランキングをチェック!(後編)

昨日はスカウト型就職サイト「あさがくナビ」を運営する株式会社学情(東京都千代田区)が発表した、就職人気企業ランキング(「就職人気企業ランキングをコロナ禍3年で比較」)の初年度2020年と、その次の年2021年の結果を見た。

本日は今年度の調査、2022年における就職人気企業ランキングを見てみよう。

トップは、一貫して伊藤忠商事

昨日はあえて触れなかったが、2020年も、2021年も、そして下記のランキング表のとおり、2022年も就職人気ランキング1位は伊藤忠商事で、3年間一貫している。さらに遡れば、伊藤忠商事は2018年調査から5年連続で首位の座を獲得。5年連続トップは、2001年以降で初の快挙。商社といえば、海外赴任なども多いが、コロナ禍をものともしない人気の高さが伺える。

2024年卒 就職人気企業ランキング(2022年調査)

順位 前年
順位
業界 企業名 ポイント
1 1 商社(総合・専門) 伊藤忠商事 100.00
2 5 スポーツ・ゲーム・その他メーカー 任天堂 86.33
3 2 マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ) 講談社 74.55
4 6 食品 味の素 71.26
5 3 マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ) 集英社 66.93
6 4 食品 アサヒ飲料 57.33
7 7 印刷・紙・パルプ・事務用品 大日本印刷(DNP) 55.22
8 10 医薬品・化粧品・日用品 資生堂 55.11
9 33 レジャー・アミューズメント オリエンタルランド 50.90
10 9 スーパー・流通・百貨店 イオングループ 49.66

「旅行」「レジャー」が回復の兆し

また、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが昨年33位から9位にジャンプアップ。JTBグループも昨年31位から13位まで順位を戻した。「旅行」「レジャー」で回復の兆しが見えてきたようだ。行動制限の緩和や、全国旅行支援などの後押しもあり人気が回復していることが伺える。

このほか、「巣ごもり需要」が一段落してもゲーム業界や出版業界は高い人気を誇っている。2位に任天堂がランクインしたほか、電子コミックが好調な講談社、集英社が10位以内にランクイン。電子コミックや動画、ゲームなど、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが分かる。

本来、「旅行」「レジャー」は就職先として非常に人気のあった業界だ。コロナの真の収束はまだ先かもしれないが、就職人気ランキングにコロナ前への回帰が垣間見られ、ちょっぴりうれしく感じられた。

(取材・文/大友康子)