Press "Enter" to skip to content

親と子の「幸せ」実感に相関関係(前編)

子の幸せのためには親自身の生活の充実が重要

株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県)の社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研究所は、子どもが幸せを実感できる環境をどのように築いていくかを考えるために【親子の幸せについて考えるデータ】をまとめ、昨年12月18日に発表した。

分析結果から、親子の「幸せ実感」が相互に関連していること、家族関係は子どもにとって幸せの基盤であること、子どもが幸せを実感するためには親自身の生活の充実が重要であることなどがわかった、という。今日と明日とで、詳しく見てみよう。

【子どもの生活と学びに関する親子調査】

調査テーマ 子どもの生活と学習に関する意識と実態(子ども調査)
保護者の子育て・教育に関する意識と実態(保護者調査)
※同一の親子(小1~高3)を対象に2015年から継続して追跡している、日本最大級の縦断調査(東京大学社会科学研究所との共同プロジェクト)
調査時期 各年7~9月
調査方法 調査依頼は各回とも郵送で実施、回収は2015年郵送・WEB併用、16~20年郵送、21年郵送・WEB併用、22~23年WEB
調査対象 各回とも約2万組の調査モニターに協力を依頼、発送数・回収数・回収率(%)は以下の通り

子・保護者ともに3割が「とても幸せ」と回答

「自分は今、幸せだ」に対して、子どもは「とても幸せ」が32.6%、「まあ幸せ」が52.5%、「幸せではない」が14.9%、保護者は「とても幸せ」が30.9%、「まあ幸せ」が58.3%、「幸せではない」が10.9%だった。

親が「幸せ」だと、子どもも「幸せ」

「とても幸せ」と回答した保護者の子どもは、46.6%が「とても幸せ」と回答したのに対して、「幸せではない」と回答した保護者の子どもは「とても幸せ」が17.6%しかいない。まさに、親子の幸せ実感には関連があることがうかがえた。

明日も調査結果まとめの続きを見ていこう。

(取材・文/大友康子)