子どもの未来の可能性を広げる総合教育施設
「子どもの能力を伸ばし、可能性を広げてあげたい」と思うのが親心。「受験を見据えて学力を伸ばしたい」「健康的な身体づくりをしたい」「芸術的な感性を磨きたい」など、その願いはさまざまだ。しかし、習い事の数が増えるほど、月謝や送迎など保護者の負担も大きくなっていく。
そんな負担を軽減してくれるのが、1カ所で複数の習い事ができる新スタイルの総合教育施設「PabyCollege」だ。2013年11月に本校である板橋キャンパス(東京都板橋区)が開校。現在は、足立花畑キャンパス(東京都足立区)、西巣鴨キャンパス(東京都豊島区)、福岡早良キャンパス(福岡県福岡市)の4校舎を展開していて、生徒数は全校で約600名にも及ぶ。
開校の経緯について、「もともとは、自分の家族のために作ったスクールなんです」と代表の川野大地(かわの・だいち)さんが話してくれた。「さまざまな分野で、魅力的な大人にたくさん触れさせてあげたい」と、3人の子どもたちに習い事をさせようと考えたが、いざ色々な習い事をさせようと思うと、いくつもの壁が立ちはだかったという。経済的な問題や送迎の問題の他にも、自宅から通える範囲内で魅力的なスクールや先生を自力で探し出す苦労を知った。
「1カ所で様々な習い事をできる、魅力的な講師から本格受講できる――そんなスクールがあれば、きっとたくさんの子どもたち、ママたちの救いになる」。評判は口コミで広がり、開校2年目頃から生徒数を一気に伸ばした。
10種類以上の中から、好きな習い事を選択
PabyCollegeの主な対象年齢は0~10歳。展開している講座は、「運動プログラム」(バレエ、ダンス、運動能力・体操)、「知育プログラム」(英語、国語、算数、知育、そろばん、書道)、「芸術プログラム」(ピアノ、リトミック、英語リトミック、絵画・ものづくり、ゴスペル)の3つで、このほか不定期でワークショップなどの単発プログラムも行っている。
人気の習い事は、やはり定番の塾系、英会話、ピアノ。ダンスやバレエ、絵画、書道、そろばんを受講する生徒も増えている。「幼児には圧倒的に『知育』が人気ですね。単発で教室に通うと2万円以上もする高額な習い事ですが、当校では他の習い事と組み合せながら半額以下で受講が可能です」(川野さん)。
料金は、コースによって変動する月謝制(9,000~19,000円)。子どもの成長や上達を考慮し、1種類の講座につき年20回以上の受講をルール化しているため、たとえば「Startコース」は9,000円(40回/年)ならば、「ダンス」と「英会話」など上限2種類まで講座を選択できる。40回すべて1つの講座を選んでもいい。途中で講座を変更することも可能だ。「子どもの興味は移ろいやすいので、今その子に必要な講座を一緒に話し合いながら、いつでも変更できるようにしています」(川野さん)。
保護者からは「うちの子が〇〇に興味を示すと思わなかった」「将来の可能性が広がった気がする」という驚きの声が多く寄せらているというが、圧倒的に多いのが「講師の質が高い」という声だそう。レッスンスキルはもちろんのこと、人間力が高くコミュニケーションがとりやすいことも評判となっている。
「学校のテストやIQで測れる“認知能力”に対して、数値で測ることができない『自分を律する力』『やりぬく力』『他人を思いやる力』『逆境をポジティブに捉える力』などを総称して“非認知能力”といいます。当校では、開校当初から、この非認知能力を伸ばすためのあらゆる分野でのメソッドやカリキュラムづくりに全力で取り組んできました」と川野さん。ただ“お得”なだけでない。PabyCollegeには、さまざまな分野をクロスして学び、たくさんの魅力的な大人とふれ合うことで、非認知能力の土台をつくる環境が用意されている。子どもたちの興味やチャレンジにブレーキをかけない教育方針が、広く共感を得ているポイントのようだ。
後半では、同校が新たに展開しているサブスクリプションのオンラインレッスン「Study Collect」について紹介する。
(取材・文/松井さおり)
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