AI時代でも「子どもに植物を育てる体験をさせたい」が9割以上

「子ども時代にもっと植物を育てる体験をしたかった」は7割以上

AIで調べものをしたり、イラストや文章を作成したり、子どもたちの生活にもAIが浸透してきている昨今ですが、そんな時代だからこそ、子どもに「アナログな生活体験もしてほしい」と考える親が増えているそうです。アナログな生活と言ってもいろいろありますが、「植物を実際に育てる体験」もそのひとつ。今回は、その体験にスポットを当てたアンケートの結果を紹介します。

農薬・肥料などを製造・販売するOATアグリオ株式会社では、「幼い頃の栽培体験に関するアンケート」を実施(※調査方法:インターネット調査、調査期間:2026年5月21日〜5月31日、有効回答:1,544人)。

その結果、90.6%が子ども時代に何らかの植物栽培経験があると回答しました。内訳は「積極的に育てていた」が22.1%、「学校などで育てた程度」が68.5%で、多くの人が学校教育を通じて植物と触れ合った経験を持っています。

一方で、「子ども時代にもっと植物を育てる体験があればよかった」と感じている人は75.7%にのぼりました。内訳は、「強くそう思う」が27.5%、「そう思う」が48.2%で、体験したことはあるものの機会が不足していたと感じている人も多いことがうかがえます。

AI時代においても86.5%が「実際に育てて観察する体験は重要」

AI時代においても、「実際に植物を育てて観察する体験は重要だ」と回答した人は86.5%(「とても重要だと思う」42.9%、「重要だと思う」43.6%)にのぼりました。

自由記述には「教科書で見るよりもずっと鮮やかな自然の色彩に、世界がグッと広がった気がしました」(20代女性)、「毎日水やりをしながら生長を観察し、最初の花が咲いた時の嬉しさを今でも覚えています」(40代男性)など、実体験だからこそ得られた気づきを語る声が多く寄せられました。

「子どもに植物を育てる体験をさせたい」は9割以上

回答者に「子どもに植物を育てる体験をさせたい」か聞いたところ、93.2%が「させたい」と答えました。内訳は、「ぜひさせたい・すでにしている」が38.9%、「機会があればさせたい」が54.3%でした。特に子ども時代に積極的に植物を育てた経験がある層では99.4%と、自身の体験が次の世代への意欲に強く影響していることが明らかになりました。

植物のそばで生まれる「なぜ?」が研究の出発点に

今回のアンケートでは、植物を育てながら「なぜだろう」と疑問を持った経験のある人は58.2%にのぼりました。自由記述では「朝顔が早朝に開いて夕方に閉じるのが不思議だった」(60代男性)、「同じ時間に水やりをしていたのに、一人ひとり生長度合いが違った」(30代女性)など、観察を通じた「気づき」の体験が多く寄せられました。植物の栽培が、日々の小さな変化への気づきや、自分なりに考えるきっかけになっていることがうかがえます。

こうした気づきや疑問を夏休みの自由研究として形にする機会として、OATアグリオでは「自由研究コンテスト2026」を開催中とのこと。海外在住の人も応募可能です。

同コンテストは2024年から行われており、今年が4回目。過去のコンテストの手ごたえについて、OATアグリオ株式会社の亀井美智代氏は、こう話します。

「植物をテーマに、日常の中にある疑問を見つけ、自分で仮説を立て、実際に調べて検証する経験は、子どもたちにとって大きな学びになったと考えております。『なぜだろう』と感じたことを観察し、調べ、結果を自分の言葉でまとめる過程は、仮説検証の力や探究心、想像力を育むきっかけになります。弊社でも、天然資源を活用しながら、食糧問題や地球環境の課題に向き合う研究開発を日々行っております。研究に携わる社員の多くも、子どもの頃の小さな疑問や好奇心を出発点に、現在の仕事につながる探究を重ねてきました。そうしたことからも、子どもたちが日常の疑問に目を向け、好奇心を持って調べ、考えたことを言語化する経験は、今後の成長に大きな影響を与える大切な行動だと考えております」

この夏は、ふとした「なぜ?」を出発点に、植物の栽培、観察、研究を親子で楽しんでみるのもよいかもしれません。

(取材・文/中山恵子)