昨日は、スカウト型就職サイト「あさがくナビ」を運営する株式会社学情が、2024年3月卒業・修了予定の就活生を対象に行った「プレエントリー・選考参加」についてのアンケート結果を垣間見た。
今年の就活生の6割はプレエントリー社数「10社以下」、就活生の7割はセミナー参加社数「10社以下」と、企業を絞り込む傾向がうかがえた。
就活生の8割、選考参加「10社以下」
本日は「選考参加」を経験した社数についての回答を見てみよう。選考開始は建前上は6月1日ではあるが、実質的には有名無実化しており、アンケート開始日の4月11日以前に多くの企業で選考が始まっていた。
もちろん、今後もまだまだ選考を受ける学生も多々いるだろうが、ひとまず調査時点での選考参加社数は、「2社以下」と回答した学生が37.5%に上った。「3~5社」24.3%、「6~10社」20.3%となっており、「10社以下」と回答した学生が8割を超えた。
「本当に入社したい企業に絞って選考を受けている」「一度に多くの企業の選考を受けるのではなく、合否などの進捗を見ながら選考に参加する企業を決めていきたい」といった声が上がっており、選考に参加する企業を絞り込む傾向がうかがえた。
企業研究に丁寧に取り組み、真摯に就職活動
株式会社学情の調査担当者は調査結果について次のように総括する。
「プレエントリーや選考参加をする企業を絞り込む傾向が強くなっています。『本当に入社したい企業に絞って選考を受けている』『一度に多くの企業の選考を受けるのではなく、合否などの進捗を見ながら選考に参加する企業を決めていきたい』といった声にもあるように、プレエントリー数や選考参加数を絞り込む分、1社1社の企業研究に丁寧に取り組み、真摯に就職活動に取り組んでいる傾向です」
(取材・文/大友康子)