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今年の就活生のプレエントリー社数、驚きの少なさ!?

リーマンショック時はプレエントリー100社も

スカウト型就職サイト「あさがくナビ」を運営する株式会社学情は、2024年3月卒業・修了予定の就活生を対象に、「プレエントリー・選考参加」についてアンケートを実施した。リーマンショック時は「100社以上」の企業にプレエントリーをする学生も少なくなかった。はたして、今年の就活生は何社くらいプレエントリーし、選考へと参加しているのだろうか? 今日と明日とで見ていこう。

ちなみに、プレエントリーとは興味のある企業に採用情報等を送ってくれるよう、伝えること。企業公式採用ページなら住所など個人情報を入力する程度、就活サイトならばボタンひとつをクリックするのみで済む。

【「プレエントリー・選考参加」調査概要】

調査期間 2023年4月11~24日
調査機関 株式会社学情
調査対象 「あさがくナビ2024」へのサイト来訪者
有効回答数 403件
調査方法 Web上でのアンケート調査

※各項目の数値は小数点第2位を四捨五入し小数点第1位までを表記しているため、択一式回答の合計が100%にならない場合がある。

就活生の6割、プレエントリー「10社以下」

今年の就活生に「これまでに、プレエントリーした社数を教えてください」と尋ねると、「2社以下」と回答した学生が25.6%に上った。4人に1人は、1社か2社にしかプレエントリーしていないことになる。「3~5社」14.6%、「6~10社」18.1%となっており、「10社以下」と回答した学生が6割に迫った。

就活生の7割、セミナー参加社数「10社以下」

就活生に「これまでに、セミナーに参加した社数を教えてください」と問うと、「2社以下」と回答した学生が26.1%に上った。「3~5社」18.6%、「6~10社」22.3%となっており、「10社以下」と回答した学生が7割に迫った。

セミナー参加者数が少ないことについては、「業界を絞っている人は、セミナー参加社数が5社以下や、10社以下の人が多いと思う」「インターンシップに複数参加しているので、改めてセミナーに参加している企業は少ない」などの声が寄せられた。すでに業界研究や企業研究を済ませていることに伴い、セミナーに参加する企業は絞りこんでいる傾向がうかがえる。

一方、「インターンシップに参加していないので、まだ業界を絞っていない。オンラインセミナーも活用して、20社ほどのセミナーに参加した」「大学4年生になってから就職活動を始めたので、これからセミナー参加を増やしていきたい」といった声も上がった。

決して売り手市場だから安心してしまってプレエントリーやセミナーへの参加が少ない、ということではなく、大学3年生(大学院1年生)までにインターンシップに参加するなどして業界の絞り込みや企業研究もある程度できているからこその少なさのようだ。

明日は今年の就活生の、現時点での選考参加社数を見てみよう。

(取材・文/大友康子)