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ほとんどの学生が「オヤカク」「オヤオリ」希望せず(前編)

企業が親向けに行うオリエンテーション「オヤオリ」

就活・採用活動において、内定を出す企業側が学生の親に連絡を入れて入社の確認をとる「親への確認」、略して「オヤカク」という言葉が広く知られるようになってきた。さらには、企業が学生の保護者向けに行う会社説明会などのオリエンテーションのことをいう「オヤオリ」なる造語も登場してきている。言葉ができるということは、その事象が浸透してきているからだろうと思われるが、「オヤカク」「オヤオリ」はそれほど一般的になってきているのだろうか?

新卒オファー型就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」を運営する株式会社i-plug(大阪市淀川区)は、2026年卒業予定学生を対象に、就活における保護者との関わり方等について「就職活動状況に関する調査」を実施した。

今日と明日とで見ていこう。

【「就職活動状況に関する調査」概要】

調査期間 2024年11月26日(火)~2024年11月29日(金)
調査方法 インターネット調査
調査対象および有効回答数 OfferBoxに登録している2026年卒業予定の学生833人/新卒採用を実施する企業308社
※構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも 100%とならない場合がある。

6割の学生が就活について親に相談

就職活動について保護者または家族(以下、「保護者」とのみ記述)に相談しているかどうか尋ねると、約6割の学生が「はい」と回答。

その理由は「就職活動の悩みを聞いて欲しいから」が最多の54.6%。次いで「就職活動へのアドバイスが欲しいから」が43%だった。

「いいえ」と回答した学生に理由を問うと、「就職先は自分で考えて決めたいから」が最多の63%だった。

「オヤオリ」希望しない学生が93.3%

学生に、企業に保護者を対象とした会社説明会や面談などのコンテンツを実施してほしいかどうかを問うと、93.3%が「いいえ」と回答した。約6割の学生が就職活動について、保護者に相談するものの、9割以上の学生が保護者向けのコンテンツの実施を希望していないことがわかった。

実際のところ、企業はどの程度、「オヤカク」「オヤオリ」を行っているのだろうか? 明日はそのあたりを見ていこう。

(取材・文/大友康子)