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休校中の学習に!「Music Blocks」で音楽を作ってみよう

音楽が作れて、算数も勉強できるプログラミング学習ソフト

世界中の多くの地域で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による休校措置が続く中、オンラインを活用した家庭での学びが注目されている。そこで今回は、音楽が作れて、算数も勉強もできるプログラミング学習ソフト「Music Blocks」を紹介。教育系企業として有名な学研が開発した学習ソフトで、学校用のオフライン(インストール)版はすでに一部の学校で導入されている。一般家庭用はオンライン(Webアプリ)版で、主な対象は小学生(3年生以上がおすすめ)、PCやインターネットの環境さえあれば誰でも無料で利用できる。“休校期間中に子どもの学習に使ってみたいけれど難しそう、飽きてしまいそう“といった筆者のような保護者に向けて、株式会社学研プラス 次世代教育創造事業部 STEAM事業室の佐久裕昭(さく・ひろあき)氏に、ソフトの特長や取り入れ方を聞いた。

「ちゃんと使えるようになるまでが長い、楽しくなる前に飽きてしまう、というのが従来のプログラミング学習教材の問題点でした。そこで、子どもたちが飽きずに学べる工夫を考えました。Music Blocksでは、さまざまな楽器の音を出したり、音楽に合わせてネズミのキャラクターを動かしたりしますが、プログラミングの結果を音や動きといったかたちですぐに確認できるようになっています。子どもたちは達成感を味わいながら、楽しく学習を続けられるはずです。また、音楽と算数は関わりが深く、4分の3拍子、4分の2拍子などのリズムをMusic Blocksで作っていると、いつの間にか分数についてわかったといったことが起きます。今、STEAM教育(※1)が注目されていますが、Music Blocksは音楽や算数といった教科の垣根を越えた学習にもつながります」と佐久氏。
プログラミング

親がプログラミングに疎くても大丈夫。気軽に学習を始めるコツとは?

さて、実際に家庭でオンライン版にアクセスすると、楽器やリズムを設定したり、ネズミの動きを指示したりするブロックが出てくる。このブロックの数値を変えたり、ブロックとブロックを組み合わせたりすることで、音楽を作ったり、ネズミを自由自在に動かしたりできる。やり方は、ホームページにある「2・Music Blocksの操作が学べる動画」「3・Music Blocksを使った作品づくりが学べる動画」で説明されているが、佐久氏によると、保護者がこれらを読んで覚える時間がなくても大丈夫だという。

「Music Blocksと動画を開くところまで保護者の方にしていただければ、あとはお子さんを放っておいて大丈夫です(笑)。子どもたちは、動画を見てなんとなく操作の仕方がわかれば、どんどん手を動かしていきます。大人が覚えてから教えようとする必要はありません。一緒に楽しむ気持ちで、わからないところは一緒に考える気持ちで、サポートしてあげてください」

早速やってみよう!おすすめの順番はコレ

以下は、佐久氏に聞いた、気軽に始めるための“おすすめの順番”だ。

①「3・Music Blocksを使った作品づくりが学べる動画」の中の再生リスト、「Music Blocksで作品づくりを楽しもう」から始める。再生リストには4本の動画があるので、まずは「ドンカカ~リズムといっしょに図形を描こう~加藤学園暁秀初等学校 剣持先生」からチャレンジ。これで音の出し方やネズミのキャラクターの動かし方の基本を覚えられる。

②その後、「きらきら星①」、「きらきら星②」、「きらきら星③」とステップアップしていく。

早い段階で「作品が作れた!」という体験ができると、後の学習が続きやすくなるという。実際に、筆者の子ども(4年生・パソコン入力もプログラミングもほぼ経験なし)に「ドンカカ~」の動画を見させたところ、1回見てすぐにプログラミングを始めたがり、わからなくなったときには再び動画を見て、30分ほどでドンカカはできるようになった。その後は、ネズミが楕円形や星型に動くようにプログラミングするなど好き勝手に遊んでいた。

今年度から小学校でもプログラミング学習が必修化したので、その“準備運動”として、Music Blocksで遊んでみるのもいいだろう。

Music Blocksロゴ
Music Blocksホームページ
Music Blocksオンライン版
・対応OS:Windows、Mac OS ・対応ブラウザ/ Google Chrome、Firefox

※情報は、2020年4月15日時点の内容。日本での一斉休校期間終了後も引き続き利用できるが、一部のコンテンツはバージョンアップ等のため利用できなくなることがある。

※1/Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics等の各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかしていくための教科横断的な教育。5教科の頭文字をとった言葉。

写真提供/学研プラス
(取材・文/中山恵子)