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ニッポンのママ事情|「最近流行りの”友だち親子”事情」編

ドン引きしちゃうほど仲良しすぎる友だち親子も!

ここ数年の間で、日本では”友だち親子”という言葉をよく耳にする。親が子どもに対してまるで友だちのような感覚で接して、お揃いの服を着たり、同じミュージシャンを好きになったり。子どもが特に用事もないのに親にLINEをしたり、電話をかけておしゃべりをするなど。なかには、本当の友だちのように下の名前で呼び合う親子もいるとか。

“友だち親子”登場の一因として挙げられるのは、今の10代までの親世代は、80年代や90年代に青春を送った人が多く、アイドルや洋楽に触れて育ったという点もあるという。自分の青春時代の延長線上で子どもの話を聞けるので、情報を共有しやすい。子どもの趣味に理解を示すことが、それほど難しくないのだそう。

同じ目線に立って物事を考えられるということは、子どもと親子間の距離は自然と縮まる。結果、子どもは親に気軽にいろいろなことを相談するだろう。”友だち親子”の利点はたくさんありそうだ。

親子の仲が良好なのは、良いこと。だけど、行き過ぎるとちょっとドン引きしそうな状態に陥ることも…。実際のエピソードをご紹介!

今ドキ友だち親子の驚きEpisodes

●大学入学を機にひとり暮らしを始めた息子。高3まで私の隣の布団で寝ていたため、ひとりで眠れず、今は大きなクマのぬいぐるみと寝ている…。高3まで隣に寝ていたのは、さすがにまずかったかも。(愛知県・Sさん)

●中1の娘は、ニコニコ動画で人気に火がついたミュージシャン、そらるの大ファン。顔出しをせずアニメっぽい歌を歌うそらるを、「どこがいいの?」と思っていたけれど、今では私もハマり、娘と一緒にライブに行くのが楽しみでならない。公式グッズの「絶対そらるちゃんタオル」を娘と振り振り盛り上がる!(神奈川県・Oさん)

●私は18歳のときに娘を出産。その娘が今は18歳(高3)だ。私は”コギャル世代”で出産前はティーン誌にも登場していた。その延長線で、今年の夏は娘と一緒に色違いのビキニを着てインスタにアップ。しかし、娘は男子の友だちに「母親のほうがスタイルいいな!」と言われて傷ついていた。おお娘よ(涙)、でも、なんだかちょっといい気分。オホホホホ!(大阪府・Tさん)

●私と息子(小6)はブリティッシュロック好き。身長も同じぐらいのため、ビートルズやローリングストーンズのTシャツを共有している。しかし、それを着て歩いていたら、息子の友だちの女子に白い目で見られた。(新宿区・Aさん)

●私はバツイチで今は新しい彼がいる。その彼とのデートに高校生の娘がついて来るのだが…。彼の私へのしゃべり方に対して「もうちょっと軽いノリのほうがいいよ」とか、「デート場所にもんじゃ焼き屋はないだろう~」とツッコミを入れてくる。友だちの彼にああだこうだ言う女子状態だ。(埼玉県・Bさん)

文/「帰国便利帳」編集部:田中亜希 イラスト/すぎやまえみこ

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