2026年上半期、小学生が最も気になったニュースは?

小学生が最も気になったのは「物価上昇」

昨今、値上げが続き、大人が痛切に感じている「物価上昇」のニュース、実は小学生たちもとても気になっているようです。

株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)が提供する通信教育講座「進研ゼミ 小学講座」は、2026年上半期(1~6月)のニュースや出来事に関する小学生の意識調査を実施しました。上半期で気になったニュースを聞いたところ、「物価上昇」が1位となったそうです。調査結果から明らかになった、2026年上半期のニュースに関する小学生の意識や実態を見てみましょう。

【「2026年上半期(1~6月)のニュースや出来事に関する小学生の意識調査」概要】
対象:「進研ゼミ」会員の小学3~6年生7085人
期間:2026年6月4~14日
方法:インターネットでのアンケート調査

物価高で、「大好きなお菓子が買えない」

上半期で気になったニュースを聞いた結果は、下の左側のランキング表通り。3位に「ゲーム・アニメ」が入っているものの、それ以外は大人も気にしているニュースばかりです。子どもたちも世相や社会の動きをしっかりと見つめていることがよくわかります。

「『ものの値段が高くなった』と感じることはありますか?」と聞くと、「とてもそう思う」(56.9%)、「まあそう思う」(31.8%)を合わせた88.7%が「そう思う」と回答。多くの小学生が、ニュースとして気になっただけでなく、日常生活の中で物価上昇を実感していることがうかがえました。

自由回答では、「大好きなお菓子が買えない」といった声が寄せられ、物価上昇が子どもたちの日常にも影響を与えている様子が見られました。

また、「ナフサ不足の影響でポテトチップスの袋が白黒になることが気になった」 「おこづかいで買えるものが少なくなった」 といった回答もあり、商品の見た目の変化や買い物の経験を通じて、物価や原材料価格の上昇を身近な問題として捉えていることがうかがえました。

戦争をなくすには、「話し合う・対話する」

ランキング4位は「戦争・世界情勢」でした。世界各地で続く紛争や国際情勢の変化は日々ニュースで報じられており、小学生もそうした出来事に関心を寄せていることがわかりました。

また、「どうしたら戦争がなくなると思いますか」(自由回答)と質問したところ、「みんなで話し合う」「武器をなくす」「核兵器をなくす」といった意見が多く寄せられました。なかには、「戦争は国同士のけんかだと思う」「話し合いで解決してほしい」「日本みたいに平和な国が増えてほしい」といった声もありました。加えて、「戦争をしても誰も嬉しくない」「相手の気持ちを考えることが大切」「命の大切さを知ってほしい」 など、戦争によって失われる命や平和について考える回答も多く見られました。

小学生なりに世界の出来事を受け止め、平和について真剣に考えている様子がうかがえる結果となりました。

約4割の小学生がAIに悩みを相談した経験あり

ランキング7位は「生成AI・AI」でした。小学生にAI(人工知能)に困ったことや悩みを相談したことがあるか聞いたところ、「よくある」(17.3%)、「ときどきある」(20.6%)を合わせて37.9%が「ある」と回答しました。

自由回答では、「友達にもお姉ちゃんにもなってくれる」「悩み事を相談できる」といった声があった一方で、「AIは間違いもあるから気をつけないとだめ」「本当にその答えがあっているのか心配」といった意見も寄せられました。小学生にとってAIは身近な存在になりつつある一方で、その情報をうのみにするのではなく、冷静に受け止めている様子もうかがえます。

社会の変化を自分ごととして捉え、自ら考える力が重要

幼いながらも社会のニュースに目を向け、実感している小学生の様子はかわいらしくもありますし、感心します。

ランキングを総括してベネッセコーポレーション小学講座責任者・水上宙士(みずかみ・ひろし)氏は次のように述べます。

「今回の調査で印象的だったのは、子どもたちが社会の出来事を決して遠い世界の話として捉えていないことです。

物価上昇への関心が最も高かったことに象徴されるように、ニュースで報じられる社会課題は、子どもたちの日常生活にも確実に影響を及ぼしています。かつては保護者が感じるものだった経済環境の変化も、今では『おこづかいで買えるものが少なくなった』『大好きなお菓子が買えない』といった形で、子どもたち自身が実感する時代になっています。

また、戦争や気候変動、AIといったテーマについても、自分なりの考えや意見を持っていることがわかりました。情報に日常的に触れる環境で育つ今の子どもたちは、社会との接点を持ちながら成長しています。

だからこそ、これからの学びにおいては知識だけでなく、社会の変化を自分ごととして捉え、自ら考え、判断し、多様な人と対話する力を育むことが求められているのではないでしょうか。『進研ゼミ 小学講座』は、子どもたちの学力向上はもちろん、変化の大きな時代を前向きに生きるための『考える力』を育むことを大切にしながら、これからも学びを支援してまいります」

(取材・文/大友康子)