外国人に「鎧(よろい)」の書き方を教えられるかも?
昨日に続き、お笑いコンビ・オジンオズボーン篠宮さんのYouTubeチャンネル「ぱのみや」の漢字の覚え方動画を見てみよう。本日は「【伝わるか?】鎧の書き方を外国人に教えて見た」をチェック!
動画では、外国人に漢字を教えるにあたり、通訳者・英語講師のケンぺネール・しずこさんが助っ人としてゲスト出演。しずこさんは8人の子どもを育てる主婦だったが、51歳の時に同時通訳者になろうと決意し翌年から通訳者デビュー。メキメキと実力を発揮し、現在はなんとブッシュ元大統領やアップル創業者の一人スティーブ・ウォズニアック氏など世界の名だたる著名人の通訳を行う。
ブッシュ元大統領の通訳者が協力して「鎧」を分解!
さて、サムライ好きな外国人が興味を持ちやすい「鎧」の書き方を伝えるにあたり、動画ではまずは初級の「力士」と、次に中級の「神」の字をパーツごとに分解して英語で説明する。例えば、「神」のしめすへんは日本語ではカタカナの「ネ」といってしまえば簡単だが、英語で説明するために、最初の点「、」をドット、次の短い横線をハイフン「-」、その下の部分を「slanted k」と表現。斜めにしたk……、確かに!
慣れたところで、いよいよ「鎧」を分解していく。お話し風にしようということで、「Once upon a time」と始めて、「There was a mountain.」と、「金」の上の「ひとやね」の部分を表現。その後、横3本の線を「First level, second level, third level」と表現し、First levelからsecond、thirdへと上から下に「dig, dig, dig」、これで金の縦線を表現。そして、「We found it, yeh!! The Gold.」。「yeh」は喜んで両手を上に挙げている様子で、「金」の縦線左右の「チョンチョン」の部分を表している。「掘って金を見つけて喜んだ」というストーリーでしっかりと「金」を覚えられそう。
次に「鎧」の「山」の部分はアルファベットの「E」を回転させることで「山」とする。「鎧」の「豆」はハイフン「-」、ボックス「口」と分解し、チョンチョンの部分はシングル・コーテーション「‵ ′」で、最後はやはりハイフン「-」。これで「鎧」が完成(文章ではわかりづらいと思うので、ぜひ動画のご視聴を)!
動画では、「鎧」の書き方英語バージョンが完成したところで、外国人を代表してグリーンランド人だというヘイキ・ホルムさんに披露すると……、見事に成功。「鎧」という漢字が伝わった! ホルムさん曰く“It’s pretty easy.”。
英語もある程度の漢字もわかる海外生・帰国生は、かなり興味深く閲覧できるのではないだろうか。これを参考に現地の友達に漢字を教えるのにチャレンジしても面白そうだし、自分で漢字を勉強する際に、漢字のパーツパーツをカタカナ・ひらがなだけでなく、アルファベットで表現して覚えるのもよさそうだ。
漢字の面白さを伝えることに100%、お笑い芸人としても100%頑張る!
篠宮さんは、なぜこのような漢字の覚え方の配信をしようと思ったのか? また、今春38歳にして日本大学 通信教育部 文理学部 文学専攻(国文学)に進学したということなので、その意図などもあわせてお聞きした。
「最初に鬱をあげた時は新しいギャグできたという感じで投稿しました。しかしそれが本当に漢字が書けるようになったという思わぬ反響があり、実際自分も漢字の魅力にどんどん取り込まれていきました。
僕には2人の子供もいるので、同じくらいの歳の子達が漢字を嫌いにならないように楽しく教えたいなと思った時、先生の資格を持ってた方が説得力が増すなと思って大学に入ることに決めました。
漢字の面白さを伝えることに100%、もちろんお笑い芸人としての活動も100%、力を入れて頑張っていけたら嬉しいです。ちなみに嬉しいの【嬉】の覚え方は『ニョキ』です」
(取材・文/大友康子)