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高校生のアルバイト調査|SNSのバイト応募でトラブル8.6%

昨日は「高校生のアルバイト調査」をチェック。SNS でアルバイトを探したことがある割合が 46.6%、実際に応募した経験がある割合が 36.7%あり、ともに大学生よりも 10%以上高いという、心配な状況が垣間見えた。

そこで本日は、実際に怪しい求人の勧誘やトラブルに遭った割合はどのくらいあるのか、などを見ていこう。

SNS で怪しい求人を見かけた 41.3%で、実際にトラブル遭遇8.6%

現在アルバイトをしている高校生で、SNS で怪しい求人を見かけたことがある割合は 41.3%で、実際にトラブルにあった割合は 8.6%だった。

また、SNS で直接アルバイトの交渉をすると違法な労働に巻き込まれる危険性があることを知っている割合は、前年から 5.2%増加したものの、50%と半数にとどまった。

高校生21%、親の関与なくバイト決定

やはり、なかなか心配な現状である。せめてSNSでアルバイト先を決めるに際し、親に相談してくれるといいのだが、アルバイトをしている高校生のうち、5 人に 1 人が親の関与なくアルバイト先を決めているようだ。

大人や社会は高校生がSNSの闇に陥らぬよう見守っていく必要があるし、教育機関等は、高校生が SNS の正しい活用方法について改めて学び、自分の身を守る術を提供する必要があるだろう。

大人や教育機関が SNS の正しい知識啓蒙を!

調査結果を受けて、株式会社マイナビのキャリアリサーチラボ研究員・三輪希実(みわ・のぞみ)氏は次のようにコメントする。

「現在アルバイトをしている高校生の半数近くがアルバイト探しで SNS の活用経験があることがわかりました。また、実際に SNS 経由で怪しいアルバイトの勧誘を受けたり、トラブルに巻き込まれている高校生もいる中で、その危険性を認知している割合は 5 割にとどまっています。闇バイトが社会的に問題になっている中で高校生にも危険が迫っている様子がみられる調査結果となりました。

夏休みなどの長期休みは高校生のアルバイト就業意向が高まり、SNS でのアルバイト探しを行う高校生も増加する可能性が考えられますが、闇バイトに関わらないように注意を払うことが必要です。学業との両立の難しさから、応募の手軽さ・時給が高いことに惑わされて、安易に闇バイトに手を出さないように気を付け、長期休みを充実させてもらえたらと思います。

また、高校生の自由は尊重しつつ、今後一層大人や教育機関が SNS の正しい知識を啓蒙していくことに加えて、社会経験が少ない高校生がトラブルに巻き込まれないように、身近な大人や学校側から積極的にコミュニケーションを取っていくことも重要であると考えられます」

(取材・文/大友康子)