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高校生のアルバイト調査|SNSでのバイト応募、大学生より顕著

高校生のアルバイトの実態と意識を調査

9月となり、日本では夏休みが終了した。ふだんは部活や勉強に追われる高校生でも、夏休み中はアルバイトをした、という人もいたかもしれない。そこで、本日は株式会社マイナビが行った「高校生のアルバイト調査」をチェックしてみよう。

【「高校生のアルバイト調査」概要】

目的 高校生のアルバイトの実態と意識を明らかにすること
調査地域 全国
調査方法 インターネット調査
対象者 15~18歳の高校生(※高専、専門学校は除く)
回収数 就業者651サンプル、非就業者218サンプル
実施期間 2024年2月15~19日

高校生の36.7%がSNSでバイト応募、大学生より10%増

そもそも学校でアルバイトが禁止されていたり、学業優先でアルバイトをしない高校生も多いだろうが、就業中の高校生はどのようにアルバイトを探しているのだろうか? 特に気になるのは、闇バイトにつながってしまうかもしれないSNSでのアルバイト探し・応募だ。

SNS でアルバイトを探したことがある割合は 46.6%、実際に応募した経験がある割合は 36.7%で、3 人に 1 人以上が SNS でアルバイトに応募したことがあることがわかった。これらは大学生よりも 10% 以上高く、同じZ世代にあたる大学生と高校生だが、アルバイト探しに関しては高校生の方がより SNSが身近である様子がうかがえる。大学生よりはさらにいくらか幼いだけに、より心配な事象ではあるかもしれない。

応募の手軽さ、すぐ働ける効率性からSNS活用

次に、高校生がアルバイト先を決めた要因について調査。現在アルバイトをしている高校生にアルバイト先を決めた要因を聞くと、「応募後にすぐに企業から連絡がきた(40.4%)」が最も多かった。SNS でのアルバイト探しは、応募の手軽さや働き始めるまでの期間が短いことなど、効率性の観点においては学業や部活動で忙しい学生にとってメリットがあると考えられる。

ただし、SNS は第三者のチェックが入らず誰でも簡単に情報を掲示できることから、トラブルに巻き込まれる危険性もある。マイナビは、「限られた時間で応募・就業をせず、応募や就労前にしっかりと企業や仕事の情報について確認することが重要」と注意喚起する。

手軽さに惹かれて、大学生以上にSNSでアルバイトを探し、応募する傾向の多い高校生。では実際に怪しい求人の勧誘やトラブルに遭った割合はどのくらいあるのだろうか? 明日はそのあたりをチェックしよう。

(取材・文/大友康子)