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帰国生にも朗報!? “昭和の学校”を英語で1日体験できる企画(後編)

他校のヤンキーが乗り込んでくる演出も!?

英語が得意な帰国生も有意義な体験できる可能性を秘めた、外国人観光客向けサービス「日本の田舎の学校体験」が11月にスタートした。千葉県で廃校になった中学校と小学校の跡地をそのまま利用した廃校キャンプ場CAMPiece君津で行われる日本の学校体験とはどのようなものなのだろうか。(前編)より続く。

1日体験では、ホームルームや日直、国語や歴史などの授業、運動会、給食などが時間割に沿って進められ、授業は“担任の先生”が英語で行うという。本サービスを企画・運営している株式会社運動会屋の代表取締役CUO(Chief UNDOKAI Officer)の米司隆明(よねじ・たかあき)氏は、「起立、礼、着席、いただきます、等をやってもらったり、避難訓練や給食、掃除当番の目的なども説明します。昭和時代の学校生活そのままを表現し、そして体験してもらいたいので、宿題を忘れたら廊下に立つ、他校のヤンキーがやってくる、など、懐かしいシーンも演出します」と説明する。

先生役は役者、給食は懐かしのメニューを提供

エンターテイメント要素も多そうなので、演出をどのように行うのか気になるところだが、「先生役は、英語が話せる日本人の役者が務めます。それぞれ世界観があり、先生によって内容を変えています」と米司氏。ツアーガイドではなく役者が行う、という点も斬新だ。また、給食では、揚げパン、パック牛乳、カレー、ソフト麺、おでん、など、昭和時代に学校生活を送った世代には懐かしいメニューを予定しているという。

日本人が海外の学校やインターナショナルスクールのリアルな生活を知ると、制服がなくてカバンなども自由で、ランチのメニューも違って、と新鮮に思うことが多いが、逆も日本の学校生活を知ると驚くことが多いかもしれない。世界遺産や建築物などとはまた違う日本の学校文化を、“模擬”とはいえ、小中学校の跡地で体験する、というのは忘れがたい思い出になりそうだ。

(取材・文/中山恵子)

■CAMPiece君津「日本の田舎の学校体験」の最新情報や利用案内は、HPまたはinstagramにて確認を