インターナショナルスクール何がどう違う?国際バカロレアとケンブリッジAS&Aレベル ~国際バカロレアディプロマプログラム編~
国際バカロレアディプロマプログラムとは
インターナショナルスクールを選ぶとき、大学進学まで考えると慎重に比較検討したいのが教育プログラム。そこで世界の大学に通じる「ケンブリッジインターナショナルAS&Aレベル」と「国際バカロレア ディプロマ プログラム」の二大プログラムに注目。今回は「国際バカロレア ディプロマプログラム」を徹底解説。学びの特徴や修了後のこと、向いている人など、「何がどう違うのか」を徹底比較していきます。
内容監修
【International Baccalaureate Diploma Programme】
CANADIAN ACADEMY マーケティングディレクター・広報責任者 木村愛氏

母体
1968年にスイスのジュネーブで設立された非営利の教育財団「国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)」(IB)が提供
プログラムの目的
全人教育をモットーとしている。理念として、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者を育成する事」と掲げられている。
対象年齢
16歳〜19歳。学齢期ごとに3つのプログラムがあり、3〜12歳はPYP、11〜16歳はMYP、16歳〜19歳がDP(Diploma Programme = IBDP)で、大学進学を目的とするプログラム。
履修の特徴
単なる暗記や知識の習得ではなく、「なぜ?」と問い続ける姿勢と、自分の意見を表現する力を身につけることを重視。授業は探究型で、教科をまたいだ総合的な学習や、「知の理論」や「奉仕活動」などIB独自の授業が特徴。IBDPでは、所定のカリキュラムを2年間履修。授業は、英語(またはスペイン語、フランス語、日本語)で行われ、日本では一部の公立高校などで科目によって日本語で履修できる「日本語DP」もある。
必修科目
6つの教科グループ(母国語による言語と文学、第二言語、個人と社会、理科、数学、芸術)と、3つの必修コア科目(知の理論(TOK)、課題論文(EE)、創造・活動・奉仕(CAS))がある。6つの教科グループから1科目ずつ選択する必要があり、少なくとも2科目は英語、フランス語、またはスペイン語で履修する必要がある。
評価方法
IBDPのスコアは、42点(7点×6科目)+3点(コア科目)の合計45点満点。24点以上で合格となる。各科目の点数は、世界共通の最終試験の結果(国際バカロレア機構が採点)と内部評価(学校の教員が評価)により決定される。内部評価は生徒のコースワークやプロジェクト、レポートの内容などを基に教員が行う(総得点の約20〜25%)。2年間履修後、試験を受けて所定の成績を収めると、国際的な大学入学資格(国際バカロレア資格:IBDP資格)を取得できる。
世界での認定校数
160ヵ国、5,800校以上(2025年3月時点)※3
日本での認定校数
260校(2025年3月時点)※3
大学入学資格としての採用数
アメリカの大学:約1,600大学、イギリスの大学:全大学、日本の大学:全大学(※1)。日本の大学のうち63校は入試に利用できる(IB入試)。
大学での評価のされ方
海外大学の一部では、一定以上のIBDPスコアが得られている場合、大学の1年次の単位として取り扱ってもらえることや、2年次からの入学を許可されることがある。
メリット・向く人
ディスカッションやプレゼンテーション、グループワーク、エッセイなどが多く取り入れられ、一人ひとりが主体的に学ぶことと、互いに協力して学ぶことが求められる。そのため、幅広い分野を学べる一方、課題の多さや時間のなさに苦労することもある。言い換えれば、海外大学などに進学して多くの課題が出たときに対応できる力を身に付けられる。興味ある分野を中心に幅広い分野を教科横断しながら主体的に学びたい人、試験の結果だけでなく日々の学びや取り組みも総合的に評価してほしい人などに向いている。
IB認定校一覧
信頼のおけるインターナショナルスクールの指標ともなっているのが国際的な評価団体(WASC、CIS、ASCI)などからの認定のほかに、国際バカロレア(IB/International Baccalaureate)からの認定です。
DPを修了し、IBDPを取ると、世界2500以上の大学での入試で活用できます。






編集・文/本誌編集部、中山恵子
※1…ケンブリッジ大学国際教育機構のWEBより。
※3…「文部科学省IB教育推進コンソーシアム」のWEBより。
※ IB認定校は文部科学省のIB教育推進コンソーシアムのサイト(https://ibconsortium.mext.go.jp/)内、「IB認定校・候補校(2025年3月時点)」より抜粋。







