近年、国際化に伴い、大学生をはじめとした若者の間で海外の企業でのインターンシップが注目を浴び、多くの方が世界に挑戦していた。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行感染拡大により、海外インターンシップや留学など、海外渡航を延期・中止した学生も多い。
そんななか、自宅から世界のビジネスに挑戦できる機会があるという。世界40カ国・地域で300件以上のインターンシップを提供し、2000名以上を海外に送り出してきた実績をもつタイガーモブ株式会社(東京都渋谷区)は、オンラインで世界のインターンシップに参加できる「オンラインプロジェクト」を開始した。
プロジェクト期間は数週間週、1~2カ月といった短期のものから6カ月、1年間という長期にわたるものまで多岐にわたる。参加頻度も週10時間からと、パートタイムで参加できるものから、フルタイムのものまで。対象は中高生・大学生など現役の学び世代はもちろん、社会人まで幅広い世代が参加可能だ。
自身の都合や興味・関心、スキルセットに合わせて、世界各国・地域で起業家たちが熱い想いをもって立ち上げたプロジェクトに参加できる。オンラインなので、ビザ取得、フライト代、宿泊代等を気にすることなく挑戦可能だ。
世界中の人々とリモートで「成果を出す能力」を磨く
オンラインプロジェクトの一例を挙げよう。
・インドネシアで活躍する環境エキスパートとともに環境にやさしい社会を作る日本での新規事業立ち上げプロジェクト
・中国で航空会社を立ち上げるプロジェクト
・ケニアのマイクロファイナンス(貧困層向け小規模金融サービス)事業拡大に挑むプロジェクト
・メキシコと日本で共同してWebサイト制作・デザインを行うプロジェクト
・ヨーロッパで食・住のイノベーションを起こし、暮らしを快適にするプロジェクト
タイガーモブ株式会社の担当者は「オンラインプロジェクト」について次のように語る。
「自宅にいながらリモートで、世界のさまざまな課題解決に挑戦する企業に関わることができるチャンスはほかにはありません。このオンラインプロジェクトによって、新しい価値を作り出したり、今までと違ったものの見方や考え方を取り入れる越境学習の機会としてご活用いただければ幸いです。新型コロナウイルスによってパラダイム(社会全体の価値観)の変化が起きているなか、これからの世界で必須となる、世界中の人とリモートで成果を出す能力を磨き、ぜひ社会に皆さんの想いを届けてください。たくさんのチャレンジをして、たくさん失敗して、自分が何が好きか、自分は何者なのか社会から学んでほしいです。オンラインプロジェクトを通して、世の中を元気にするチャレンジがたくさん生まれることを願っております」
(取材・文/大友康子)