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英語ができると収入アップ、人生充実!?(前編)

「英語がキャリアと人生に与える影響」を調査

教育サービス会社のピアソン(本社:イギリス・ロンドン)は2023年10月、世界5地域において、英語を母語としない英語学習者および英語を職場で日常的に使用している計5000人を対象に、「英語がキャリアと人生に与える影響」について調査を実施。3月に調査結果を発表したが、その後も随時考察等を加え調査結果を更新している。

帰国子女でもある我が子の将来にも関係するかもしれない本調査。今日と明日とで、日本の調査結果を見てみよう。

「英語がキャリアと人生に与える影響」調査概要】

調査期間 2023年10月
対象地域 日本、サウジアラビア、ブラジル、イタリア、米国(フロリダ州)
対象者 18~64歳、英語を母語としない英語学習者および英語を職場で日常的に使用している人々、計5000人(各地域1000名)

英語力があると仕事の幅が広がり、AIにも負けない

日本では、半数以上の人(52%)が英語を学ぶことで仕事の幅が広がり、また、43%の人が収入増加の可能性が高まると考えていることが分かった。日本の回答者の約5人にひとり(21%)が、英語はキャリアアップに欠かせないと考えていた。

また、「現在の仕事上のポジションを維持するために英語を学んでいる」と、上級者の53%、中級者の37%が答えている。

これらの回答には、AIが仕事に及ぼす差し迫った影響に対する世界的な不安が示唆されているのかもしれない。日本では、5分の1(20%)の人がAIやテクノロジーによる仕事への影響を軽減するために英語を学んでいると答え、14%の人はAIの時代に市場で競争力を得られるように英語を学んでいると回答した。

英語ができると高収入

英語力と収入の関係を調査すると、上級または中級レベルの英語力を持つ回答者の40%が高収入(年収800万円以上)と回答したのに対し、初級レベルでは17%、入門レベルでは10%にとどまった。

英語ができると、仕事に対する満足度も高い

仕事への満足度を問うと、上級レベルの4分の3以上(78%)が自分の仕事に「とても満足している」または「ある程度満足している」と答えたのに対し、初級レベルの回答者は半数以下(46%)だった。

キャリアにおいて英語は非常に重要だということがわかる調査結果だが、もちろん英語スキルは仕事に役立つだけでなく、旅行や映画、海外の友人ができたりと、私生活の充実にもかかわるだろう。明日はそのあたりの調査結果を見てみよう。

(取材・文/大友康子)