(イメージイラスト)「はやぶさ2、リュウグウ到着」イラスト:池下章裕
宇宙大好きな子ども、集まれ! はやぶさ 2 の研究者たちが小惑星着陸までの苦労話などを教えてくれる
子どもたちに宇宙・科学に興味や関心を抱いてもらう機会を提供する「はまぎん・キッズサイエンス」(横浜銀行・横浜市こども青少年局・はまぎん こども宇宙科学館の3者協働)は、これまでにも「有人月面着陸50周年トークイベント」などを行ってきたが、今年は「はまぎん・キッズサイエンスVol.7 はやぶさ2の現場から -史上初のサンプルリターンへの挑戦-」と題したトークイベントを開催中。6月~9月までの不定期土曜日に計7回、オンラインで生配信する。例年は科学館内のプラネタリウムで開催しているが、今回は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、動画配信サイトYouTubeで生配信することになった。
今回のテーマは、2020年12月に地球帰還を予定している「小惑星探査機はやぶさ2」について。はやぶさ2のミッション、ミッション実現のための努力、小惑星リュウグウへの着陸、着陸によってわかってきたこと、帰還後の展望などについて、はやぶさ2プロジェクトに直接関わっている研究者がさまざまな視点から解説する。
すでに6月13日(土)に配信された第0回では、JAXA名誉教授・はまぎん こども宇宙科学館館長の的川泰宣(まとがわ・やすのり)先生が、はやぶさ2の前身であるはやぶさのミッションや、はやぶさからはやぶさ2へ引き継がれたミッションについて解説。的川先生のわかりやすくて軽妙なトークとあわせ、居酒屋で交わされた研究者や技術者との交流などの裏話、視聴者からの質問コーナーなど、ライブならではの臨場感あふれる内容を届けた(配信終了後も科学館HPに掲載されているURLから視聴可能)。
はまぎん こども宇宙科学館 事業課ディレクターの毛塚富美(けづか・ふみ)氏は、今回のトークイベントについて、「はやぶさ2にたくさん詰まっている世界に誇る日本の技術を伝えたいのはもちろんですが、今回のイベントをきっかけに、宇宙のことや研究者・科学者のことなど、少しでも科学への興味や関心を持ってもらえたら嬉しいです。小学生を主な対象としていますが、ミッション中の裏話など各回貴重な内容をお届けする予定ですので、中学生や高校生、大人の方もお楽しみいただけると思います。今回は、当館では初の試みとしてYouTubeを利用します。できないことが多い昨今ではありますが、今だからこそできるイベントに挑戦しますので、ぜひ多くの方にご視聴いただき、お楽しみいただけたらと思います」と語る。
宇宙やはやぶさ2の専門家による生の解説を聞くことができる機会は少ないうえ、今回は海外のどこにいても視聴できる生配信、子どもだけでなく親子で楽しく学べるチャンスだ。
トークイベント概要
第1回以降の配信スケジュール/各日程15:30~16:30
第1回 6/20(土) |
「ついに跳ねた!ぴょんぴょんローバー~ミネルバとマスコット~」(JAXA宇宙科学研究所 三桝裕也先生) |
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第2回 6/27(土) |
「岩だらけの表面でどこへ降りるか?~着陸点を決める苦闘~」(JAXA宇宙科学研究所 菊地翔太先生) |
第3回 7/11(土) |
「ピンポイント着地に挑む~着陸精度を飛躍的に高めた軌跡~」(JAXA宇宙科学研究所 照井冬人先生) |
第4回 7/25(土) |
「新鮮なサンプルをもとめて~人工クレーターへの野望~」(JAXA宇宙科学研究所 佐伯孝尚先生) |
第5回 8/8(土) |
「驚異の旅路を支えつづけて~イオンエンジン~」(JAXA宇宙科学研究所 細田聡史先生) |
最終回 9/5(土) |
「『はやぶさ2』の全貌とチームワーク~帰途の展望と決意~」(JAXA宇宙科学研究所 津田雄一先生) |
(※テーマ等は変更になる可能性あり)
参加方法
配信日時になったら、はまぎん こども宇宙科学館HPに記載されているURLより参加
https://www.yokohama-kagakukan.jp/
イベントページ
主催:横浜銀行、横浜市こども青少年局、コングレ・NTTファシリティーズ共同事業体
後援:横浜市小学校理科研究会
(取材・文/中山恵子)