昨日の(前編)から引き続き、子どものゲーム事情を調べた「ニフティキッズ」(株式会社ニフティが運営)の調査結果を紹介する。小中学生を中心とした子どもたちを対象にしたアンケート調査で、有効回答者数は2,831人。
「課金が癖に」と危機感を抱いている子も
「【課金したことがある人へ】課金したことで何かトラブルが起きたことがあったら教えて!」という質問に対しては、
- 「すぐに上限額にいって怒られた」
- 「課金が癖になってしまう」
- 「無断で課金して怒られた」
- 「友達に課金をすることで買えるアイテムをくれって言われたこと」
- 「これに課金しなかったら良かったなと後悔したことがある! すぐに飽きちゃって、でも課金してるからアプリは消さずに残してます(笑)」
などの回答があり、金銭的なトラブルが目立った。また、「課金が癖になってしまう」という回答も複数集まったことから、ゲームや課金への過度な依存に危機感を抱いている子どもたちもいるようだ。
「スプラトゥーンシリーズ」が大人気
「【Nintendo Switch/プレイステーションを選んだ人へ】1番好きなゲームを教えて!」という質問では、小学生、中学生別のランキングで1位~5位までの順位が一致する結果となった。特に「スプラトゥーンシリーズ」は人気で、全体ランキングでは2位の「どうぶつの森シリーズ」に150票以上の差をつけている。
相手は「リア友」が最多、中学生では「ネッ友」も
「ゲームはシングルプレイとマルチプレイ、どっちが好き?」という質問では、中学生ではシングルプレイ派が過半数を超えていて、年齢が上がるにつれて一人でのプレイを好む傾向が見られる。
「【マルチプレイが好きな人へ】誰と一緒にゲームをすることが多い?(複数回答可)」という質問に対しては、「リアルの友だち」が最も多い結果となった。小中学生ともに傾向は似ているが、小学生では「おうちの人」、中学生では「ネットの友だち」が2位と、中学生になるとネットの友だちとの交流がやや増加することがわかった。
現実では体験できないことをしたい
「もしゲームの世界に入れたらどんなことをしたい?」という質問に対しては、下記のような回答があった。
- 「アイドルとか、現実では中々できないこと」
- 「ネッ友と一緒に遊ぶ」
- 「いろんな敵キャラを倒したい。」
- 「キャラクターと一緒に遊びたい」
- 「とにかくそこから抜け出す。だって怖いじゃん」
「アイドルになる」や「敵キャラを倒す」など、現実では体験できないことへの憧れが強いことがわかる。また、「ネット友だちと一緒に遊ぶ」「キャラクターと交流する」といった回答から、ゲームを通じた新たなコミュニケーションへの期待もうかがえた。一方で、「ゲームの世界は怖いから抜け出したい」という声もあり、必ずしもゲームの世界に対して肯定的な感情を抱いているわけではないことがわかった。
【調査概要】
アンケート実施期間 | 2024年8月20日(火)~9月23日(月) |
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調査機関 | 自社調査(ニフティ株式会社) |
調査対象 | 小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者 |
有効回答数 | 2,831件 |
調査方法 | インターネット調査 |