『ソニー生命保険株式会社』(本社:東京都千代田区)が、全国の中高生に対して行った「中高生が思い描く将来についての意識調査」の集計結果を公開した。本調査は今回で3回目となるもので、インターネットリサーチで実施。1,000名(中学生200名、高校生800名)の有効サンプルの集計結果をまとめている(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)。
将来なりたい職業、男子中学生の第1位は「YouTuber」、女子中学生の第1位は「芸能人」
◆将来なりたい職業[複数回答形式(3つまで)]※中学生の回答結果を表示
男子中学生(n=100) | % | 女子中学生(n=100) | % | ||
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1位 | YouTuberなどの動画投稿者 | 23.0 | 1位 | 歌手・俳優・声優などの芸能人 | 17.0 |
2位 | プロeスポーツプレイヤー | 17.0 | 2位 | YouTuberなどの動画投稿者 | 16.0 |
3位 | 社長などの会社経営者・起業家 | 15.0 | 3位 | 絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター) | 14.0 |
4位 | ITエンジニア・プログラマー | 13.0 | 美容師 | ||
5位 | ゲーム実況者 | 12.0 | 5位 | ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター) | 11.0 |
6位 | 公務員 | 8.0 | デザイナー(ファッション・インテリアなど) | ||
会社員 | 7位 | 看護師 | 10.0 | ||
プロスポーツ | 保育士・幼稚園教諭 | ||||
9位 | 教師・教員 | 7.0 | 9位 | ショップ店員 | 9.0 |
10位 | ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター) | 6.0 | 10位 | ゲーム実況者 | 7.0 |
弁護士、裁判官など法律関係 | カウンセラーや臨床心理士 |
調査対象者である男子中学生に聞いた将来なりたい職業の第1位は「YouTuberなどの動画投稿者」(23.0%)。2位は「プロeスポーツプレイヤー」(17.0%)、3位は「社長などの会社経営者・起業家」(い15.0%)だった。その理由については「憧れの人がいるから」「活動している人を見て自分もやりたいと思ったから」「楽しみながら収入を得られそうだから」というものが挙げられた。2位の「プロeスポーツプレイヤー」は、「ゲームが好きだから」「選手を見てかっこいいと思ったから」、3位の「社長などの会社経営者・起業家」では「自分の力を試したいから」「YouTubeでゲーム実況者のことを知り、面白いと思ったから」といった回答が寄せられた。
一方、女子中学生の1位は「歌手・俳優・声優などの芸能人」(17.0%)。2位は「YouTuberなどの動画投稿者」(16.0%)、3位は「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」「美容師」(いずれも14.0%)だった。その理由については、1位の「歌手・俳優・声優などの芸能人」では「憧れているから」「尊敬する歌手がいるから」「いろいろな人を笑顔にさせたいから」、2位の「YouTuberなどの動画投稿者」では「好きなことをやって稼ぎたいから」「人に見て楽しんでもらいたいから」「動画編集の技術を磨きたいから」、3位の「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」では「絵を描くことが好きだから」「自分がやりたいことをやりたいから」、「美容師」では「たくさんの人と話をすることで、自分の世界観が広がると思ったから」「美容関係の仕事に就きたいから」といった回答が挙げられた。
将来なりたい職業、男子高校生の第1位は「YouTuber」、女子高校生の第1位は「公務員」
◆将来なりたい職業[複数回答形式(3つまで)]※高校生の回答結果を表示
男子高校生(n=400) | % | 女子高校生(n=400) | % | ||
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1位 | YouTuberなどの動画投稿者 | 15.3 | 1位 | 公務員 | 11.5 |
2位 | 社長などの会社経営者・起業家 | 13.5 | 看護師 | ||
3位 | ITエンジニア・プログラマー | 13.3 | 3位 | 教師・教員 | 10.3 |
4位 | 公務員 | 12.0 | 歌手・俳優・声優などの芸能人 | ||
5位 | 教師・教員 | 9.5 | 5位 | 保育士・幼稚園教諭 | 9.8 |
6位 | ゲームクリエイター | 6.8 | 6位 | 会社員 | 9.0 |
7位 | ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など) | 6.5 | 7位 | ショップ店員 | 8.0 |
8位 | ボカロP(音声合成ソフト楽曲のクリエイター) | 5.8 | 9位 | YouTuberなどの動画投稿者 | 7.5 |
プロeスポーツプレイヤー | マスコミ関係(記者・TV局スタッフなど) | ||||
ゲーム実況者 | 10位 | デザイナー(ファッション・インテリアなど) | 7.2 |
高校生については、男子高校生では1位「YouTuberなどの動画投稿者」(15.3%)、2位「社長などの会社経営者・起業家」(13.5%)、3位「ITエンジニア・プログラマー」(13.3%)となった。その理由については、1位の「YouTuberなどの動画投稿者」では「好きなことを仕事にできるのは最高だから」「見ている人を笑顔にさせたいから」「コロナ禍でも安定しそうだから」「楽しみながら仕事ができるから」「柔軟な働き方ができるから」、2位の「社長などの会社経営者・起業家」では「社会を牽引してみたいから」「世界を変えられるような人になりたいから」「いろいろなチャレンジをしたいから」「父が経営者だから」、3位の「ITエンジニア・プログラマー」では「これからますます需要のある仕事だと思うから」「何かを作り出す仕事をしたいから」といった回答が挙げられた。
一方、女子高校生では1位が「公務員」「看護師」(いずれも11.5%)、3位が「教師・教員」「歌手・俳優・声優などの芸能人」(いずれも10.3%)と、堅実志向が明るみになった。その理由としては、1位の「公務員」では「安定した職に就きたいから」「人の役に立ちたいから」、「看護師」では「人を助けたいから」「大変そうだがやりがいがありそうだから」「元気な人が少しでも増えてほしいから」、3位の「教師・教員」では「尊敬する先生のようになりたいから」「子どもの成長に携わると共に、自分自身も成長したいから」、「歌手・俳優・声優などの芸能人」では「強い憧れがあるから」「元気を届けられるような人になりたい」といった回答が挙がっている。
30歳時点の目標年収のイメージ、中学生の平均は905万円、高校生の平均は685万円
同調査では、全回答者に年収や貯蓄額のイメージについても質問。30歳時点の目標年収のイメージを持っている608名に、30歳時点の目標年収を聞いたところ「500万円(16.4%)や「600万円」(12.8%)、「1,000万円」(12.0%)などに回答が集まり、平均は中学生905万円、高校生685万円となった。また、中高生の親世代の年齢を想定し、45歳時点の目標年収を聞いたところ、目標年収のイメージを持っている543名の回答は「500万円」(11.8%)や「600万円」(12.2%)、「1,000万円」(12.3%)、「3,000万円以上」(10.1%)などに分かれ、平均は中学生1,175万円、高校生953万円だった。
さらに、30歳時点の目標貯蓄額のイメージを持っている578名に、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ「1,000万円」(16.8%)に多くの回答が集まり、平均は中学生1,024万円、高校生855万円だった。45歳時点の目標貯蓄額のイメージを持っている534名に、45歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ「1,000万円」(14.4%)や「3,000万円以上」(17.8%)などに回答が分かれ、平均は中学生1,352万円、高校生は1,274万円となっている。
(取材・文/松井さおり)