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海外からの帰国体験記| アメリカからの帰国 ミネソタ州立大学3年K・Mさん(21歳)

K・Mさん(21歳)ミネソタ州立大学グローバル研究学科3年

「アフリカ諸国の開発に携わるべく米国の大学で勉強中」

K・Mさん(21歳)ミネソタ州立大学グローバル研究学科3年
※2015年11月インタビュー時点

渡航歴

時期 場所 学校
6歳(G1・4月)~9歳(G3・3月) アメリカ(ニュージャージー州) 現地校
9歳(小4・4月)~18歳(高3・3月) 日本 公立小・中―私立高校
16歳(G10・9月)~17歳(G10・8月) アメリカ(オレゴン州) 現地校
18歳(G1・9月)~ アメリカ(ミネソタ州) 公立大学

帰国して約半年は日本語に悪戦苦闘

現在、米国・ミネソタ州の大学に通うK・Mさん。6歳から約3年間を過ごした米国・ニュージャージー州から帰るときは、さみしい気持ちと不安がとても大きかったです。

「ニュージャージーでは楽しいことばかりだったので、日本の懐かしい友だちに会える喜びよりも、現地校で仲良くなった友だちと離れるのが残念でした。それと、毎週土曜日に日本人学校には通っていたものの、日本の勉強がほとんど出来ていなかったので、それについても不安でした」

帰国後は、サッカーやラクロスのクラブに入って友だちがどんどん増えていくかたわら、とにかく日本語に苦労しました

「何かを言いたいときに、まず英語の単語のほうが頭に浮かんできてしまうので、それをいちいち日本語に変換する作業に時間がかかりました。あとは、日本の勉強、特に漢字には苦労させられました。遅れてしまった分を取り戻すため、日本に帰って半年ほどは、日本でずっと暮らしていたクラスメイトより多くの量をこなすことを心掛けつつ、ひたすら勉強していました」

積極的に、先入観なく夢に向けて邁進中

渡米前は引っ込み思案だった性格が、帰国後は積極的に変わったほか、異文化を先入観なく受け入れられるようになったと語るMさん。それは帰国後のさまざま行動にも表れています。まずは、高校2年生の秋から行った、1年間の米国・オレゴン州への交換留学です。

「高校を選ぶ段階から交換留学をしようと心に決めていたので、留学時の単位を認めてくれる学校を選びました。ただ、実際行く段になると、今度は家族ではなく自分一人だけでの滞在だったので不安もありましたね。でも行ってみたらやっぱり楽しくて。あっという間に時間が過ぎていきました。小学生時代の米国生活では“自分の意見をYes,Noではっきり言うこと”を学びましたが、あの1年間には、〝Yes,Noに加え、なぜそう思うのか論理立てて述べること〟を学べたと思っています」

そして交換留学から帰国後は、「いつか海外で働きたい」と思うように。その土台を作るべく、米国の大学で学ぶことを決意。現在は『ミネソタ州立大学』で学業に励んでいる。

「この大学は、今後の世界経済で有望とされるアフリカ諸国の開発についての学問に力を入れていること、それに各国機関から幅広く研究を請け負っている点にも魅力を感じ、選びました。将来は、アフリカの公共事業、資源開発やダムの制作などに携わりたいと思っています」

想い出

住んでいたニュージャージー州からほど近い場所にあるスキー場にて。

住んでいたニュージャージー州からほど近い場所にあるスキー場にて。

「15年経った今でも、お互いの家に行き来するほど仲良しで、今冬も3週間ほど泊まらせてもらいました」

親への感謝

親の職業:保険関連

帰国前 帰国後
初めて米国で生活する際、「子どもは安全に生活できて、よい学校が近い場所」を住む場所として優先して選んでくれました。そのおかげで、安心して楽しく暮らすことができました。 英語を忘れないように英語教室に通わせてくれたり、高校での交換留学時にサポートをしてくれたり、米国の大学に行かせてくれたり…。いつも私の考えを尊重してくれる親には感謝してもしきれません。