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海外からの帰国体験記|インドネシアからの帰国 上智大学法学部3年 K・Nさん(21歳)

K・Nさん(21歳)上智大学法学部3年

「途上国に日本の力を生かす架け橋になりたい」

K・Nさん(21歳)上智大学法学部3年
※2015年11月インタビュー時点

渡航歴

時期 場所 学校
11歳(小6・4月)~18歳(高3・6月) インドネシア(ジャカルタ) 現地校
18歳(高卒後・6月)~ 日本 予備校→私立大学

現地で泣きながら頑張り努力の大切さを実感

インドネシア滞在中は、母親の母国ということもあり現地校に通ったK・Nさん。母親は家庭で意識的にインドネシア語を用いることもあったため、ヒアリングはできていたが、学校での勉強となると勝手が違いました。
「言語に関しては渡航後も語学塾で学ぶ機会があったので何とかなりましたが、現地校に通う前にインドネシアの現地小学校5年間分の勉強内容が抜けていたので厳しかったです。勉強を一から補完し直すわけですから、最初は泣きながら勉強していました」
しかし、1~2年で環境に慣れてからは順調に推移。
「ただし、友だちとインドネシア語でジョークを言い合えるようになっても、第二言語だという感覚は拭えませんでした。それでも、勉強は学年で上位の成果を出すことができ、努力は裏切らないと実感できました」

インドネシアと日本、両国のために力を尽くしたい

高校卒業後は、日本の大学への進学を決意。

「インドネシアの国立大学に推薦入学できる基準は満たしていました。しかし、現地の大学は設備があまり整っておらず、できる勉強が限られます。優秀な人材は国外に出てしまい、競う人が少ない状況も厳しい。自分の母語、日本語を用いて、日本の大学で精一杯学んでみたいと思いました」

帰国後は『河合塾海外帰国生コース』で帰国生入試対策を行った。
「塾に通うのも初めてで、最初は受験に対してなんら指針がありませんでしたが、河合塾はクラス担任との距離が近く、いろいろとアドバイスをしてもらえました。小論文や英語など、講師と1対1で話せる制度も助かりました。小論文はアウトプットが非常に大事ですが、その部分のサポートも万全でした」

帰国後からの短い受験勉強期間ながら、第一志望の『上智大学法学部』に入学
「インドネシアと日本、両国のために何かしたいと思いました。そのためには国際関係論を学ぶべきだと考え、国際関係法学科のある上智大学を志望しました。今は国際政治やフェミニスト論といった概念的な分野など、希望通りのことが十分学べています」

大学3年生といえば、ちょうど就職活動の時期だ。
「経営コンサルティング会社から内定をもらっています。日系企業の海外での活躍を支援する会社で、インドネシアなど途上国で日本の存在感を高める仕事がしたいという点を受け入れていただけました。途上国はビジネスチャンスと言われていますが、現地の人は何をしていいか分からずにいます。そこには日本の力を生かせる余地が大きくあるし、それを手助けできる人材になりたいと思います」

帰国後の学校への入学方法

受験方法 帰国生入試
選考方法 小論文・面接
受験勉強開始期間 高校卒業後

想い出

オランダからの独立記念日である8月17日にインドネシア・ジャカルタで通っていた現地校にて。

オランダからの独立記念日である8月17日にインドネシア・ジャカルタで通っていた現地校にて。

「生徒代表として、セレモニーの国旗掲揚を担当させていただいた時の写真です」

親への感謝

親の職業:不動産業

帰国前 帰国後
挑戦したいことをすべて支援してくれていました。いろんな楽器を買ってもらったし、オカルトやスピリチュアルなことに興味をもった時も、否定せずに入手の大変な日本語の本を買ってくれました。また日常的に近況を尋ねてくれたので、我が家は今も親子のコミュニケーションが非常に良好です。 受けたいと思う大学をすべて受験させてくれたことに感謝しています。受験勉強のストレスや不合格になったときの落ち込みなどの精神面も、すごく支えてくれました。