大学で本当に学びたいことに出会えました!自分で決めた進路に向けて頑張っています
テンプル大学ジャパンキャンパス心理研究学科 4年
A・Kさん(22歳)
※2021年5月インタビュー時点
時期 | 場所 | 学校 |
---|---|---|
4~7歳(小1、3月) | ジャカルタ | インター幼稚園→日本人学校 |
7歳(小1、4月)~11歳(小4、3月) | 日本 | 公立小学校 |
11歳(小5、4月)~13歳(小6、3月) | 香港 | 日本人学校 |
13歳(中1、4月)~15歳(中2、3月) | 広州 | 日本人学校 |
15歳(中3、4月)~ | 日本 | 公立中学校→公立高校→外国大学日本校 |
すべての場所で日本人学校に通学
現在通っているのはアメリカの大学の日本校。当然ながら授業は英語で行われ、学生たちも外国人が多数という、かなりインターナショナルな環境だ。そんなA・Kさん、滞在したジャカルタ、香港、広州では、小学校以降、すべて日本人学校に通った。
「ジャカルタの日本人学校に小1から1年ほど通った後、小2で日本に帰国して神奈川県内の公立小学校に通い、1年後の小3で東京都内の公立小学校へ転校。小5のときに香港へ行くことが決まりました。すでにすっかり日本の小学校生活になじんでいたので、香港でも日本人学校へ。さらに中学校に上がる頃に広州へ引っ越ししましたが、そこでも日本人学校に通いました」
アメリカ留学中に授業の楽しさを実感
中2で広州から帰国。東京都内の公立中学校に1年だけ通い、東京都立国際高等学校へ進学した。そこでは東京都教育委員会が実施している「次世代リーダー育成道場」に自ら応募して、高3時にアメリカ・ミシガン州の現地校へ1年間の留学をした。
「留学中の授業で一番印象的だったのが、アメリカ史の授業のとき、第二次世界大戦の部分で先生が『日本ではどう捉えられているの?』と私に意見を求めてきたことです。アメリカ人の生徒ばかりの中で自分が発言できることが嬉しくて、それ以来、勉強が楽しくなりました」
高校を休学して留学したA・Kさんは帰国後、高3をもう一年行い、大学進学に備えた。
「留学中は海外の大学進学を希望していたのですが、いざ日本に帰国してみると親元を長く離れたくなくなってしまって。どうしたものかと考えていたとき、母がテンプル大学ジャパンキャンパスを勧めてくれました。少人数のクラスで、英語で授業を行う、という点に惹かれて、受験しました。入試は、成績表とTOEFLの点数、エッセイだったのですが、塾には行かず自宅学習で頑張りました」
悩んだ末に学科を変更、心理学の道に進みたい
テンプル大学ジャパンキャンパス入学後、メディアの仕事に興味を持っていたA・Kさんは、コミュニケーション学科を専攻した。しかし大学で数年過ごすうち、思いがけない〝出会い〟が待っていた。
「大学では専攻以外の学科の授業も受けられるので心理学を受講してみたら面白くて!なかでも性教育を科学的なアプローチで学ぶ『ヒューマンセクシャリティ』の授業には、衝撃を受けました。日本は性教育があまり進んでいませんし、私自身もほとんど教わってこなかったので、『こんな授業があるんだ』って」
心理学に俄然興味が湧いてきたA・Kさんだったが、専攻の変更については1年間、悩みに悩んだ。
「大学のシステムとしては学科変更はいつでもできるんですが、心理学を学ぶことでその後のキャリアを築いていけるのか、1、2年生のコミュニケーション学科で取得した単位を新たな学科でどこまで活かせるのか …かなり悩みました。その講座の先生やコーディネーターのもとに何度も足を運び相談をしました」
現在は、海外の大学院への進学を視野に入れている。
「セクシャリティや心理学を学び、将来はセラピストになりたいです。『ヒューマンセクシャリティ』の先生が実際にそういう仕事もされているのですが、特に海外ではファミリーやカップル向けにセクシャリティの問題も含めたカウンセリングを多く行っていますよね。実は私自身、高校生の頃に悩み事があって、校内のカウンセリングを受けたことがあるんです。モヤモヤを一気に話してすっきりしたので、セラピストになりたいのにはそんな経験も根底にあるのかもしれません。アメリカかオーストラリアの大学院に行き、ゆくゆくは海外に住んでいる日本人向けにカウンセリングを行って、人の役に立てたらいいな、と思います」
親への感謝
多くの機会を与えてくれたことに感謝しています。海外の様々な環境で生活したからこそ順応する力がつきましたし、多様なバックグラウンドを持つ人と知り合えました。進学先や奨学金制度のことなども調べてくれて、「私は恵まれていたなぁ」と思います。