日・欧・米から学ぶ、「これからの食育」に求められる新たな視点

誰もが毎日欠かすことのない食事。

特に成長期の子どもにとって、食事、そして「食育」は重要です。 「豊かな生命が息づく地球環境と持続可能な社会を次世代へ繋ぐ」ことを目指し事業に取り組むLively合同会社(https://livelyjp.com/)は、今回、「これからの食育」に求められる新たな視点としてレポートを公開しました。さっそく内容を見てみましょう。

本記事の引用元

国内外の実践から学ぶ「アニマルウェルフェア」

今回のレポートは、サステナブルな未来に向けたビジョンと先見力を育むことを目的としたレポート・シリーズとして、「学びの場で育むアニマルウェルフェアの視点 ~国内外の実践にみる いのちを軸とした学びと食育~」と題して公開されました。

このレポートでは、「これからの食育」をテーマに、日本・欧州・米国の教育実践をもとに、食と人・動物・環境のつながりを学ぶ新たな視点を紹介し、教育現場における実践や多様な学びの場づくりに向けたヒントを提示しています。

〈レポート内容〉
・エグゼクティブサマリー
・はじめに
・アニマルウェルフェアの基本的な考え方と広がり
・学びの場におけるアニマルウェルフェア:日本での取り組み
・学びの場におけるアニマルウェルフェア:欧州・米国での取り組み
・海外事例に学ぶ日本での展開のヒント
・まとめ
・参考文献・注釈

●レポートのダウンロードはこちらから
https://livelyjp.com/publications/report_9/

本レポート抜粋:p7 関連概念と教育における枠組み

アニマルウェルフェアとは?

アニマルウェルフェア(動物福祉)とは、動物が身体的および精神的に良好な状態であることを意味する概念です。

欧州連合(EU)では、アニマルウェルフェアを社会全体で共有すべき価値として位置づけ、その理解を高めるための教育活動が広がっています。

米国では、ニューヨーク州やオレゴン州など一部の州において、学校教育における動物の人道的取扱いに関する指導が法令で求められるなど、やはりアニマルウェルフェアの価値観が広がっています。

日本では、アニマルウェルフェアという言葉そのものはまだ知らないという方も多いかもしれませんが、「命を大切にする」「食べ物を粗末にしない」「生産の背景に目を向ける」といったアニマルウェルフェアの基盤となる価値観や視点は、各地で積み重ねられています。(本レポートより一部抜粋、編集)

「食べること」は最も身近な行動

日本では、2026年6月、農林水産省が策定した「第5次食育推進基本計画」において、「学校等での食や農に関する学びの充実」が重点事項の一つとして掲げられました。

食を取り巻く環境が大きく変化する中、学校教育においても、子どもたちが食と生産のつながりを学ぶ機会の重要性が高まっています。

子どもたちにとって「食べること」は最も身近な行動であり、学校給食や家庭科の授業を通じた食育は、その背景にある人やいのち、生産現場に目を向ける大切な機会となります。

卵や肉などは「いのちをいただく」もの

特に、私たちが日々口にする卵や肉、牛乳などの畜産物は、人々の暮らしを支える一方で、動物の飼育環境や生産者の営み、環境とも深くつながっています。

畜産動物のアニマルウェルフェア(動物福祉)は、食と人・動物・環境のつながりを学ぶ視点の一つであり、「いのちをいただく」という既存の食育をより多面的に捉えるきっかけにもなるでしょう。

ぜひこの機会に、家庭でも親子でアニマルウェルフェアについて考えてみてはいかがでしょうか。

(取材・文/小野眞由子)