インターネット広告・メディア運営事業の『株式会社インタースペース』(本社;東京都新宿区)が、『博報堂こそだて家族研究所』と協働で行った「ママリサ~いまどきママリサーチ~」の調査結果を、日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタ」内で公表している。
「ママリサ~いまどきママリサーチ~」とは、現在日本で子育てをしている「ママの実態」を明らかにするために行っているアンケート調査で、さまざまなトピックに関する「ママの考え」や「ママの選択」などの調査を「ママスタ」内で実施している。
これまでは2017年7月と2020年2月に災害、事件、事故などから子どもを守るママたちの意識に関する調査を行ってきたが、今回は「新型コロナウイルスやインフルエンザなどの病気」に関する項目を加え、「withコロナ時代の安全対策」について回答を求めた。
<調査概要>調査手法:ママスタでのインターネット調査(全国) 対象者:ママスタユーザーで同居の子がいるママ(n=401名) 調査時期:2020年8月6日~8月17日
中学生以上のママの方が「コロナを含む病気」への不安が高い傾向に
これによると、災害・事件・事故・病気の中で、ママたちがいま最も不安に感じていることは「新型コロナウイルスやインフルエンザなどの病気」(40.9%)。次いで、「事故」(30.4%)、「事件」(18.0%)、「災害」(8.7%)と続く。
2020年2月実施の前回調査と比較して減少幅が大きいのは「事故」(-17.1pt)、次いで「災害」(-11.7pt)。身近な脅威である新型コロナウイルスを含む病気への不安が高まる一方、外出自粛が続いたことで事故や事件への不安度は減少していると推察される。また、いつ起きるか分からない災害への意識も相対的に低下している様子がうかがわれた。 ※2020年2月の前回調査はで「新型コロナウイルスやインフルエンザなどの病気」の項目はなし
子どもの年齢別に見ると「病気」については、子どもの年齢が上がる方が不安に感じるママが増える傾向に。新型コロナによる重症化リスクが低めと言われている低年齢ママでは不安が低く出ている一方で、子どもだけでの外出機会なども多い中学生以上の子を持つママの方がより強く不安を感じていることがうかがえる。
また、「災害」への不安については子どもの性別年代で大きな差は見られなかったが、「事件」「事故」については、子どもの年齢での違いが見受けられており、「事故」への不安は、未就学児(36.3%)と小学校低学年(37.1%)がそれぞれ高く、「事件」への不安は小学校高学年(24.2%)が他の年代よりも高くなった。
新型コロナウイルスの感染防止対策ができていると回答したママは約8割
新型コロナウイルスに絞って聞いたところ、新型コロナウイルスに不安を感じているママは93.5%となり、子育て中のママにとっても大きな関心であることが分かる。強い不安を感じているのは「子どもの感染」(94.1%)が最多で、次に「ママ自身の感染」(87.2%)、「パートナーの感染」(75.2%)、「両親・義両親などの高齢者家族の感染」(62.9%)と続き、家族内から感染者が出ることを心配していることがうかがえる。
また、「在宅や自粛によって子どもが受けるストレス」が約4割、「家庭の経済事情」、「遊びの不安による体力低下や経験不足」、「在宅や自粛によって親が受けるストレス」が約3割、「虐待や家庭内暴力、暴言、無視、育児放棄などでの発散」が7.5%など、健康面だけでなく、精神面や子どもの発達に与える影響に対する不安があることも分かる。
その上で、約8割のママが「コロナを含む病気」への対策について「備え・対策ができてい」と回答。また、「事件」についても、日常生活の中で巻き込まれる可能性が高いためか、備え・対策をしているママが半数を超える結果となった。
一方で、「災害」については、備えができていると回答した人は42.9%(前回調査41.1%)となっており、「病気」「事故」「事件」などと比較して「災害」に対する意識の相対的な低さが浮きぼりになった。
後半では、ママたちに聞いた「子どもと一緒にできるだけ健康に過ごすための工夫」の内容や、パートナーとの新型コロナウイルスに関する意識共有についてのアンケート結果を紹介する。
©博報堂こそだて家族研究所×ママスタ
(取材・文/松井さおり)