受験校数や受験料総額の平均値をチェック
中学受験を描いた漫画『二月の勝者』(小学館)には「中学受験は課金ゲームだ」といったセリフも登場するが、受験を検討しているご家庭にとって、確かにその費用は気になるところだろう。
クレジットカード紹介メディア「Money Geek」(株式会社モデル百貨運営)は、子どもの中学受験を経験した保護者を対象に、中学受験の費用について調査を実施した。通塾期間や塾代総額、受験校数や受験料総額など、それらの平均値が分かる調査結果を今日と明日とで見ていこう。
■「中学受験の費用」アンケート調査概要
調査地域 | 全国 |
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調査対象 | 現在中学生の子を持ち、子が中学受験を経験した保護者500人 |
調査期間 | 2024年1月24日~2月1日 |
調査主体 | MoneyGeek編集部 |
調査委託先 | アイブリッジ株式会社 |
通塾した場合の総額平均は約184万円
子どもが中学受験を経験した保護者500人への調査の結果、通塾期間の平均は2.5年間で、塾代の総額平均は178万4000円だった。また、受験する学校数の平均は2.6校で、出願時に支払う受験料(入学検定料)の平均は5万7317円だった。
つまり、塾代総額平均と受験料総額平均を合計した、中学受験にかかる費用の平均は184万1317円ということがわかった。
集団塾・個別塾に通った割合と塾代総額平均
多数の生徒が一緒に学ぶ集団塾と、1人の先生に対して1人(または2~3人)の生徒が学ぶ個別塾。通った塾のタイプとそれぞれの塾代総額の平均を算出した結果、子どもを集団塾に通わせた人が72.8%を占め、集団塾の塾代総額の平均は183万4254円。一方、子どもを個別塾に通わせた人は20.8%で、個別塾の塾代総額の平均は121万6346円だった。
基本的には、個別塾の方が授業料は高いといわれているが、塾代総額の平均は個別塾の方が低いという、意外な結果となった。
また、6.4%の人が集団塾と個別塾を併用していた。その場合の塾代総額は集計していないが、当然、どちらか1つだけの平均額を大きく上回るだろう。
やはり、それなりの額となる中学受験の塾代+受験料。各ご家庭では、その費用をどのように準備したのだろうか? 明日はそのあたりから見てみよう。
(取材・文/大友康子)