出張撮影会社が「成人式最新実態調査」を実施
昨秋、世界的なファッションショーとして知られる「ニューヨーク・ファッションウィーク」に北九州市のド派手な成人式の着物が登場するなど、衣装の面からも話題に事欠かない日本の成人式。そこで、成人の日から約3週間を経た本日は、子どもにとっても楽しみ、親にとっては感慨深い、成人式にスポットを当ててみたい。
出張写真撮影を行うOurPhoto株式会社(東京都中央区)は、2023年に成人式を迎えた416名を対象に「成人式最新実態調査2023」を実施し、その結果を昨年暮れに発表した。成人式式典の参加率や和装の割合、かかった費用などの調査結果を今日と明日とで見ていこう。
【調査概要】
調査名 | 2023年の新成人に聞く「成人式 最新実態調査2023」 |
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調査対象 | 全国の2023年に成人式を迎えた男女416名 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2023年12月15~17日 |
成人式式典に参加する割合は半分ほど
成人式を迎えるにあたって実施したイベントについて聞いたところ、「地元の式典への参加」が最も多かったものの半数に留まった。次いで「衣装の着用(振袖/袴、スーツ/ワンピース 等)」の回答も45.2%と半数近くにのぼり、「スタジオ撮影」の回答は約4割(38.5%)だった。
女性は約9割が和装
成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「衣装の着用」と回答した方に、自身が着用した衣装が「和装」か「洋装」か尋ねたところ、「和装(振袖、袴)」と回答した方が最も多く8割以上(80.9%)を占める結果となった。男女別で見ると、女性は約9割(89.8%)が和装を着用、男性は洋装が7割を超える(72.7%)ことがわかった。和装の着用割合は圧倒的に女性の方が多く、成人式の衣装として定着していることがうかがえる。
成人式衣装はレンタル、おさがりが主流
成人式を迎えるにあたって実施したイベントで「衣装の着用」と回答した方に、衣装をどのように手配したか聞いたところ、回答者の約3割(29.8%)が「衣装レンタル店で借りた」、2割以上が「フォトスタジオのレンタルプランを活用した」、「家族や知人におさがりをもらった」(どちらも23.4%)と回答。レンタルやおさがりの合計は7割を超え(76.6%)、新たに購入する割合は1.5割(14.9%)となった。
親世代の女性は振袖を購入したケースなども今よりは多かったはずで、時代の変化を感じる。
明日も調査結果の続きを見ていこう。
(取材・文/大友康子)