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現役大学生の7割が共働き希望。1割が「結婚しないつもり」(前編)

今どきの大学生のライフスタイルを調査

現在の大学生は、結婚後は共働きを希望しているのか? そもそも結婚するつもりはあるのか、子どもを欲しいと思っているのか? 子ども自身が希望する通りでよいとは思いつつ、親としてはちょっと気になる今どきの大学生のライフスタイル観。

新卒就職支援企業の最大手である株式会社マイナビ(東京都千代田区)は、2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に「大学生のライフスタイル調査」を実施した。果たして、Z世代の若者はどんなライフスタイル観をもっているのだろうか? 今日と明日とで、見ていこう。

【調査概要「マイナビ 2026 年卒大学生のライフスタイル調査」】

調査期間 2024年11月28日(木)~12月25日(水)
調査方法 マイナビ2026の会員に対するWEBアンケート
調査対象 2026年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
有効回答数 1633名(文系男子217名 文系女子820名 理系男子249名 理系女子347名)
※調査結果は、端数四捨五入のため合計が100%にならない場合がある。

共働き希望率が過去最高

結婚後の仕事に関して、共働きを希望するか、どちらかの収入のみで生活することを希望するか、を聞いたところ、共働きを希望する割合は72.1%(全体/前年比2.1pt増)で、調査開始(16年卒)以来過去最高となった。全体では8年連続の増加となる。男子では67.5%(前年比3.4pt増)、女子は77.9%(前年比4.4pt増)で、男女ともに前年を上回る高い水準となった。

片働きでは生活できない、キャリアを積みたい

共働きを希望する理由を問うと、「一方の収入だけでは生活できないから」(16.6%)が前年比1.8pt増で3年連続の増加となった。また「仕事でキャリアを積みたい(出世したい)から」(13.5%)も増加傾向にあり、ダブルインカムによって経済的な不安を解消したいという思いや、男女ともに自身やパートナーのキャリアを尊重したいという思いから共働きを希望する学生が多いことがわかる。

実際、2000年頃を境に専業主婦世帯より共働き世帯が多くなっており、2022年の「厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-」によると約7割が共働き世帯であり、大学生の希望割合とほぼ一致している。

生涯未婚率も年々上昇しており、2020年国勢調査によると男性28.3%、女性17.8%。大学生の希望としては結婚についてどう考えているのだろうか? 明日はそのあたりを見てみよう。

(取材・文/大友康子)